2022.1.7放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「初めに言(ことば)があった」という題でお話ししましょう。
今回から新約聖書のヨハネの福音書からの連続メッセージになります。では、ヨハネの福音書1章1節を口語訳聖書でお読みします。
「初めに言(ことば)があった。言は神と共にあった。言は神であった。」
このヨハネ福音書の書き出し、「初めに」は旧約聖書の創世記1章1節のことばを思い起こさせますね。
「初めに神は天と地を創造した。」
創世記の作者モーセはこの世界の始まりに創造の神がおられたと語ります。
そして、ヨハネの福音書の作者ヨハネはこの世界の始まりにことばがあったと語りました。
「動物や植物と私たち人間の違いは何ですか」という質問に対する答えの一つは、私たち人間にはことばを与えられているということではないでしょうか。
ことばは私たち人間が存在する前、私たちがこの世に生まれる前から存在していたと聖書は言っているのです。なぜなら、「ことばは神とともにあった」とヨハネは語ります。ことばは創造の神とともに天地万物創造の初めからありました。ですから創造の神はこのことばを持って「光があれ」とことばを発しますと光が存在するようになったのです。
私たちの語ることばは、神とともにあるとき創造する力を持つことができます。しかし、神から離れたことばを発するとき、そのことばは悪魔的になり、人や自分を傷つけ破壊する力を持っているのですね。
さらにヨハネはこう言いました。
「言は神であった。」
私たちはことばによって生かされ何よりも私たちの人格がことばによって形成されてきたので、私たちはことばを大事なものとしなければなりません。ことばの影響は大きいということです。ですから、私たちのことばは神と結びつけたいのです。
イエス・キリストのことばです。
「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つの言で生きる。」
マタイの福音書4章4節。
(PBA制作「世の光」2022.1.7放送でのお話しより)
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