2022.1.6放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日で使徒の働きの連続メッセージは終わりになります。長い間聴いてくださり本当にありがとうございました。
では今日の聖書の箇所を口語訳聖書でお読みいたします。
「パウロは、自分の借りた家に満二年のあいだ住んで、たずねて来る人々をみな迎え入れ、はばからず、また妨げられることもなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストのことを教えつづけた。」
使徒の働き28章30節、31節
パウロは囚人としてローマに来ました。しかし、裁判の日まで自費で借りた家に、看守はついていましたが住むことが許されました。さらに誰でも迎え入れることができたのです。ですからパウロは二年間、誰にも気兼ねすることなく、妨害されることもなく、神の国の福音を宣べ伝え、主イエス・キリストのことを教え続けたのです。
ここから三つのことを学びたいのです。まず第一にパウロの独立自治の精神です。パウロは自費で家を借りて住みました。囚人の身でありながら自費で二年間借りた家に住みました。パウロの独立自治の精神といいますか心意気ですね。私たちも20歳を過ぎ成人したら独立自治の精神を持って人生を歩んで行きたいものです。
次に、どのような状況にありましてもパウロは神の国を宣べ伝えたということです。しかもローマ帝国の都ローマで神の国を宣伝しました。ある聖書学者のことばを借りますと「神の国とは、神の民が神の場所で、神の支配と祝福を受ける」と定義できるでしょうか。ローマ帝国はやがて消滅していきました。しかし神の国の支配と祝福は昔も今もそして未来も存続していくのです。
第三に、パウロは主イエス・キリストのことを教え続けました。
ここで使徒の働きは終わっています。突如として幕切れです。使徒の働きは決して終わることはないからです。今日も使徒の働きは続いているのではないでしょうか。私たちを通し、またキリストの教会を通し、何よりも聖霊様を通して継続していくのではないでしょうか。使徒の働きは今日で終わりますが、明日からはヨハネの福音書のメッセージになります。ご期待ください。
(PBA制作「世の光」2022.1.6放送でのお話しより)
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