2021/5/5放送
世の光の時間です。今週のメッセージを担当しています東京にある板橋教会の牧師、大井満です。
カナダのバンクーバー島という島から本土に帰ろうとした時のことです。午後2時ごろだったと思うのですが、駐車場に入っていったその時、一隻のフェリーボートが港を出て行きました。2、3時間に一本運行されているということを知っていましたので、特に不安に感じることもなく駐車場に車を停めました。
そこへアナウンスが聞こえてきました。私の英語力で理解できたのは、ストライキに入ったので解決するまでお待ちくださいということでした。スマホはまだない頃でしたので公衆電話からホテルに電話をかけて、何時になるかわからないけれど宿泊するつもりなので予約をキャンセルしないで欲しいと依頼し、ひたすら待ち続けました。
ストライキが解決して本土からのフェリーが到着したのは夜の10時ごろだったと思います。「ご不便をおかけしたのでフェリーの食事は無料です。」と言われたのは良かったですが、無事ホテルに到着したのは深夜になりました。
この小さな経験を通して、私は忍耐して時を待つということを学んだと思います。
ローマ人への手紙8章25節にこのように書かれています。
「私たちはまだ見ていないものを望んでいるのですから、忍耐して待ち望みます。」
そして、26節に続きます。
「同じように御霊も、弱い私たちを助けてくださいます。私たちは、何をどう祈ったらよいか分からないのですが、御霊ご自身が、ことばにならないうめきをもって、とりなしてくださるのです。」
待っている時って、不安だったり怒りだったり、様々な否定的な感情が私たちを支配するのではないでしょうか。けれどもそんな私たちの現実を越えて、私たちのさまざまな思いを神の霊である聖霊ご自身がうめきとして神にとりなして届けてくださるのです。
ですから待つことは良いことです。神様が働いてくださることを経験できるのですから。しかも、これは私たちの身体が贖われるという望みです。目に見える世界の希望ではなく見えない永遠の世界へとつながる希望を持ちませんか。
( PBA制作「世の光」 2021.5.5放送でのお話しより )
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