♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■使徒14章 同じ人間です / 福井 誠

2021年10月07日 | Weblog

2021/4/22放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井 誠です。継続は力なり、聖書を一日一日と読み進むなら不思議にも自然に養われるものがあります。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日は、「私たちもあなたがたと同じ人間です」と題してメッセージをお伝えいたします。

 使徒の働き14章15節
 「皆さん、どうしてこんなことをするのですか。私たちもあなたがたと同じ人間です。そして、あなたがたがこのような空しいことから離れて、天と地と海、またそれらの中のすべてのものを造られた生ける神に立ち返るように、福音を宣べ伝えているのです。」

 パウロの宣教旅行はそんなに簡単な道のりではありませんでした。単純に語ったことに反対されるばかりではなく、悪意ある妨害を受けたり暴力を振るわれたりと、たくさんの障害を乗り越えていくものでした。

 ところが、パウロは決してあきらめない男です。彼は、福音宣教を続けます。そして、リステラという町に来ると、そこで一つの事件に巻き込まれます。

 パウロが生まれながら足の不自由な人を癒す奇跡を起こし、これによって町の人々から人間の姿をとった神とあがめられるのです。というのも、この町には一つの伝説がありました。ゼウスとヘルメスという神が町を訪れ、人々の冷遇に怒り、町を滅ぼしたという昔話です。

 そこでこの驚くべきことをしたパウロとそばにいたバルナバを見て、町の人々はゼウスとヘルメスが再来したと見たのです。彼らはバルナバをゼウスと呼び、パウロをヘルメスと呼びました。それは恐らくゼウスが背の高い堂々としたイメージ、ヘルメスは小柄でフットワークの軽いイメージがあったという背景によるものなのでしょう。

 自分の足元にひれ伏して災いが起こらないようにと拝むこの町の人々に、パウロはそれを制止し語りかけます。「人を神とするのは過ぎ去った時代のことで十分である」と。 つまり迷信的な信仰はもうやめましょう、ということでしょう。

 日本人は宗教的な国民とされ、おみくじ、占いも含めて国民の約70%が宗教行為に関わっていると言われています。その多くは迷信的、ご利益的なものです。信じていることの中身を理解せずに単純に良いことを期待するような信仰からは卒業したいものですね。

 では今日も良き一日となるように祈ります。

    ( PBA制作「世の光」 2021.4.22放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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