♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■使徒12章 熱心な祈りを神にささげていた / 福井 誠

2021年10月05日 | Weblog

2021/4/20放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井 誠です。継続は力なり、聖書を一日一日と読み進むなら不思議にも自然に養われるものがあります。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日は使徒の働き12章5節から「熱心な祈りを神にささげていた」と題してメッセージをお伝えいたします。

 「こうしてペテロは牢に閉じ込められていたが、教会は彼のために、熱心な祈りを神にささげていた。」

 その頃ヘロデ王は教会の中のある人々を苦しめようと手を伸ばし、ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺し、さらにペテロを捕らえた、と12章1節に記録されています。ここに出てくるヘロデ王はヘロデ・アグリッパ一世のことで、ヘロデ大王の孫にあたる人物です。

 彼は紀元37年に王の称号を与えられ、41年に事実上パレスチナ全土の王となり、44年には死んでいるので、ここに記された出来事は在任期間の4年の間に起こったことなのでしょう。

 ともあれ彼は、ユダヤ人の支持を得て国を安定化させるため、当時ユダヤ人には撲滅すべき新興集団とみられていたイエスのグループに圧力をかけたというわけです。もちろんユダヤ人はこのヘロデの弾圧政策を歓迎しています。そして残念なことにヤコブが殉教し、ペテロが投獄される事件が起こりました。

 何ともこのような箇所を読むと、神の力を求めながらも神は思うようには動いてくれないと、もどかしさを感じられる方もいるのではないでしょうか。そして「自分自身の人生も同じだなあ。時代や社会の荒波に飲み込まれて終りなのかなあ。」と思わされることもあるでしょう。

 イエスは「我らを悪より救い出したまえ」と祈るように勧められましたが、祈ったとしても悪意と敵意の罠に絡め取られて踏みにじられる他はないと思わされるような現実にぶち当たることもあるのではないでしょうか。

 しかし、「教会は彼のために、熱心な祈りを神にささげていた。」とあります。何と、イエスの弟子たちのあきらめないその心意気に私たちも教えられたいところですね。当時の教会に迷いはありませんでした。彼らは確信をもって祈ったのです。生きておられる神に祈りましょう。では今日も良い一日となるように祈ります。

    ( PBA制作「世の光」 2021.4.20放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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