♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■十字架のもとにいた女性たち / 関根弘興

2021年10月14日 | Weblog

2021.4.29放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。
 今週はイエス・キリストが十字架で発したことばからイエス様がどのような方かを紹介しています。

 イエス様は当時最も極悪な犯罪人を処刑する道具であった十字架につけられました。その十字架のもとには、イエスの母とその姉妹、そしてクロパの妻マリアとマグダラのマリアが立っていた、とヨハネの福音書に記されています。

 聖書を読むと、十字架のもとにはこの四人の女性と「愛する弟子」と言われたヨハネが悲しみにたたずんでいた、と記されています。するとイエス様は十字架の上から母マリアに向かってこう語り出しました。

 「女の方、ご覧なさい。あなたの息子です」(ヨハネの福音書19章26節)と言われ、また愛する弟子と言われたヨハネに向かって、「ご覧なさい。あなたの母です」(ヨハネの福音書19章27節)と言われたのです。

 考えてみてください。イエス様の母マリアは十字架上で苦しむわが子を見てどれほど嘆き悲しんでいたことでしょう。代われるものなら代わってやりたい、そう思っても何もすることができない。そうしたことに大きな痛みを持ったことでしょう。

 しかしイエス様はそんな母マリアを思いやり、「女の方」と呼びかけていますが、これは婦人に対する丁寧な呼びかけのことばです。イエス様は、「わたしがいなくなった後は、このヨハネを息子として頼り世話になってください。」と優しく言われたのです。またそばにいたヨハネに、「これからは、わたしの母をあなたの母のように思って面倒見て欲しい。」と言われたのです。

 イエス様はご自分が激しいそれこそ壮絶な痛みと苦しみの中にあっても、人を思いやることを忘れることのないお方でした。聖書には「その時から、この弟子は彼女を自分のところに引き取った。」(ヨハネの福音書19章27節)と記されています。

 実はこの出来事は教会の姿を象徴的に表しているものと考えることができるのです。 私たちはイエス・キリストの十字架によって罪が赦され神の子とをされることによって、互いに神の家族の一員となるのだということなのです。

 新約聖書の後半の手紙をたくさん書いたパウロもエペソ人への手紙2章19節でこう言っています。

「こういうわけで、あなたがたは、もはや他国人でも寄留者でもなく、聖徒たちと同じ国の民であり、神の家族なのです。」

      (PBA制作「世の光」2021.4.29放送でのお話しより)
 ***

さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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