♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■御国の位に着くお方 / 関根弘興

2021年10月13日 | Weblog

2021.4.28放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。

 イエス・キリストが十字架上で最初に発したことばは「父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです。」という執り成しの祈りでした。

 さて、イエス・キリストの十字架の両側には二人の犯罪人が十字架につけられていました。その一人はイエス様に向かって、「おまえはキリストではないか。自分とおれたちを救え」と、わめき散らしていました。

 しかしもう一人は、イエス様に向かって「イエス様。あなたが御国に入られるときには、私を思い出してください。」と告白したのです。

 するとイエス様は、「まことに、あなたに告げます。あなたは今日、わたしとともにパラダイスにいます。」と語られたのです。

 イエス様の両側で十字架についた二人の犯人の姿はとても対照的でした。一人は、自分の罪を認めず人を呪い、イエス様に向かって「自分を救っておれも救えー!」と叫び散らしていました。

 しかしもう一人は、「自分は本当に罪人だ。十字架につけられて当然だ。」と自分の罪を悔いていました。自分で自分を救うことなど出来ない。だからイエス様にすべての希望を託して、「あなたは御国に入られる方です。私を救ってください。」と告白したのです。

 しかしどうしてこの犯罪人はイエス様が御国に入られるお方だと分かったのでしょう。十字架は呪いの場所です。それなのに彼はイエス様の姿を傍(かたわ)らで見ながら、この方こそ御国に入り王座につくお方、つまり救い主であると告白したのです。

 彼はそれまで立派な生活をしてきたわけではありません。礼拝を捧げ熱心に奉仕することなどなかったでしょう。自分で犯したことの罪の償いの機会もなかったでしょう。しかし彼がただイエス様を見た時、「ああ、このイエス様こそ永遠の救いを与えて下さるお方だ。」と告白したのです。

 実は、聖書が教える救いの原点というものがここにはあります。それは、信じる者は誰でも救われる、という単純な真理です。この犯罪人は、自分の犯罪のためにローマ法に従って十字架刑で死にました。しかしイエス様の十字架のゆえに罪赦され、正しい神様との関係を回復し、天の御国へ入ることが約束されたのです。聖書の教える救いは、ただイエス・キリストを救い主として告白するときに与えられるものなのです。

      (PBA制作「世の光」2021.4.28放送でのお話しより)
 ***

さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする