2021/4/24放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井 誠です。継続は力なり、聖書を一日一日と読み進むなら不思議にも自然に養われるものがあります。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日は、使徒の働き16章28節から「自害してはいけない」と題してメッセージをお伝えいたします。
「パウロは大声で『自害してはいけない。私たちはみなここにいる』と叫んだ。」
昨日、キリスト教会初めての公会議エルサレム会議のお話しをしました。その後パウロはこの成果をアンティオキアの教会に伝えるために出発し、さらにその足で二回目の伝道旅行へと出かけています。およそ距離として1700km、東京を起点にすると九州桜島まで出かけ、折り返して福岡あたりまで戻ってきたような感じでしょうかねえ。
昔は徒歩の旅で約44日間かかったとされています。しかしそのように靴底をすり減らして福音を語り続けるパウロのような人がいたからこそ今日のキリスト教もあったというわけですねえ。
この箇所を読みながら感謝の思いが湧き上がるのは私ばかりではないでしょう。ともあれ、その旅は気楽なものではありませんでした。反対にあうのみならず牢獄に入れられ、鞭を打たれることもある、そんなエピソードの一つが記録されています。
牢獄の中で真夜中に神を賛美するパウロ、鞭打ちの後が病んで眠れなかったのかもしれませんね。賛美しながら神と心を通じ合おうとし、この苦難を乗り越えようとするパウロの心を感じる所です。その時突然、大地震が起こり、牢獄の扉が全部開いてしまう大事件が起こりました。
看守は責任を感じ自害しようとします。神を仰ぎ苦難を乗り越えようとするパウロと、神を知らず地上の出来事で自分の運命を決定しようとする看守が対象的ですね。パウロの大声が響きました。「自害してはいけない。」
人は、お先が真っ暗という事態が生じた時にしばしば死を選ぶことがあります。しかしどんなに絶望的な崖っ縁に追い詰められたとしても、いのちある限り可能性はあると考えたいものですねえ。
パウロにとって鞭打ちの傷が病む現実も、神が生きておられる現実も、同じように確かでした。ぜひ聖書通読を続け、神のことばに力を受けて人生を進みたいものです。
では今日も良き一日となるように祈ります。
( PBA制作「世の光」 2021.4.24放送でのお話しより )
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