♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■失敗してもいいんです / 大井 満

2021年10月18日 | Weblog

2021/5/3放送

 世の光の時間です。今週のメッセージを担当します、東京にある板橋教会の牧師、大井満です。

 私は小学校三年生からカブスカウト、六年生からはボーイスカウトに入っていました。教会が地域からボーイスカウトをやって欲しいと依頼されて始めた働きでしたので、日曜日の礼拝に出られなくなるということもなく、楽しい日々でした。

 中学一年生の時だったと思いますが、梅雨の時期の土曜日の夕方からすぐ近くにテント生活の練習に出かけました。小学校六年生の新人隊員にとっては初めてのキャンプでしたけれど、二年目の私は班の次長という役割をいただいていました。テントを張り、飯盒(はんごう)でご飯を炊き、順調なキャンプに思えました。寝袋に入って休みましたが、夜中に雨の音で目を覚ましてからが大変でした。当然やっておかなければならなかったテントの周りに溝を掘るという作業を私たちの班はやっていなかったのです。雨水がテントの中を流れていました。

 イエス・キリストの弟子の一人ペテロは、ある時イエス様に向かってこう言いました。「主よ、とんでもないことです。そんなことがあなたに起こるはずがありません。」
 するとイエスがペテロに対しておっしゃいました。「下がれ、サタン。」
     マタイの福音書16章22節と23節に書かれています。

 実はペテロはこの時、有頂天だったと思うのです。イエス様が弟子たちに「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」(マタイ16章15節) と尋ねられ、ペテロが「あなたは生ける神の子キリストです。」(マタイ16章16節)と模範解答をし、イエスに褒められたばかりだったのです。そのイエス様が、ご自分が殺されることを予告されたので、ペテロは「とんでもないことです。」と言ったのでした。

 人間は調子にのると失敗をします。そしてしっぺ返しを食らうのです。私は惨めなキャンプを味わい、50年以上たってもあの時のことは忘れません。ペテロは厳しい叱責を受けました。彼もこの経験を忘れず、後に生涯イエス・キリストの弟子・使徒として歩むようになりました。

 失敗してもいいんです。その経験をしっかり心に刻んでおけばいいのです。神様はそんな私たちを赦し、受け入れ、神様の御用のために使ってくださいます。

    ( PBA制作「世の光」 2021.5.3放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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