♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■期待と心配は紙一重 / 大井 満

2021年10月19日 | Weblog

2021/5/4放送

 世の光の時間です。今週のメッセージを担当しています、東京にある板橋教会の牧師、大井満です。

 もう三十数年前になりますが、私は妻と幼い二人の娘とともに牧師としての学びを深めるためアメリカに留学しました。ある程度アメリカの生活に慣れて、もうすぐ神学校が始まるという時期に、お世話になってる先生方と話す機会がありました。

 その時、「もうすぐ授業が始まるね。」 「アーユー アンビシャス フォー スクール?」Are you ambitious for School? と尋ねられた私は、確信をもって 「ノー!」No!と答えました。すると先生方は 「ノー?」No? と驚いたような表情で聞き返して来られたのです。

 何が起こったのか私には分からなかったのですが、横にいた妻が 「アンビシャス フォー」ambitious for は「切望する」って意味だよと教えてくれたので、私はあわてて「イエス!」Yes! と言い直しました。アンビシャス ambitious  という単語の意味は、「心配する」だけだと信じ込んでいたのでした。

 「しかし、【主】を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように、翼を広げて上ることができる。走っても力衰えず、歩いても疲れない。」という聖書のことばがあります。旧約聖書イザヤ書40章31節です。実は、この直前の30節に、「若者も疲れて力尽き、若い男たちも、つまずき倒れる。」とあるのです。

 私たちも疲れてどうしようもない時や、希望が見えない状況の中で力を失っていくことがあります。主である神様がいらっしゃる、助けて下さる、と信じ期待する者に神様が新しい力を与えてくださいます。しかもその力は一所懸命に羽ばたかなくても、高く昇っていくことのできる力です。自分で振り絞っていく力ではありません。ただ受けとめるだけでよいのです。

 心配と期待はまさに紙一重です。同じ「アンビシャス」 ambitious なのに、その後にたった三文字、エフ・オー・アール 「フォー」for とつくだけで「心配」が「期待」に変わるのです。

 あなたも神様を期待し待ち望みませんか? 私の留学は諸事情でごく短期間になりましたが、私にとって神様の恵みを体験する良い機会となり、その後の牧師としての歩みに大きな力を与えてくれました。「心配」を「期待」に変えてくださる神様を待ち望んで生きていきましょう。

    ( PBA制作「世の光」 2021.5.4放送でのお話しより )


******
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
******  
 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする