♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ただあなたに目を注ぐのみです / 福井 誠

2019年08月21日 | Weblog
2019/7/17放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井 誠です。
 継続は力なり。聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われていくものがあるものですね。今日も聖書を開いてまいりましょう。歴代誌第二20章12節 「ただあなたに目を注ぐのみです」と題してメッセージをお伝えいたします。
 「私たちの神よ。彼らをさばいてくださらないのですか。攻めて来るこの大軍に当たる力は、私たちにはありません。私たちとしては、どうすればよいのか分かりません。ただ、あなたに目を注ぐのみです。
 
 皆さんは歴代誌を読んでどんなところが面白いと思いますか? 私などは歴代誌が、ソロモンのように知恵に秀でたり、ダビデのようにカリスマ性のあったりする偉大な王についてはそれほど関心を向けず、非常に平凡なヨシャパテのような王様のエピソードを詳しく取り上げるところですね。歴代誌の著者は、器の小さい彼もまた神様に愛されて、神にその祈りや願いを聞き入れられて祝福されたと力のこもった書き方をしているのです。

 そのヨシャパテ王ですが、彼はある時、アンモンとモアブの連合軍の大軍に迫られて窮地に陥っています。そんな時に、ダビデ王でしたら「ダビデは主の名によって奮い立った」とかっこよく書かれるところでしょう。しかし、ヨシャパテの場合は、彼のことばが次のように記録されています。「私たちの神よ。・・・ 攻めて来るこの大軍に当たる力は、私たちにはありません。私たちとしては、どうすればよいのか分かりません。ただ、あなたに目を注ぐのみです。

 何とも格好の悪いことばですねえ。弱腰で、ダビデのような野生的な何としてもこの窮状を打開してみせるぞという気概が感じられませんね。けれども、そこがとっても良いのです。私は好きですねえ。非常に不器用に、「ただ、あなたに私たちの目を注ぐのみです。」と、ありのままに助けを求める、そんな所に信仰の模範としてのハードルの低さを感じます。ヨシャパテと同じように祈ってみようという気持ちにさせられるのです。歴代誌の著者が狙っているのもそこなのでしょう。凡人にこそ、いや弱い者にも分け隔てなく答えてくださる神様がいることを覚えたいものです。

 では良き一週を祈ります。

 (PBA制作「世の光」2019.7.17放送でのお話より )

******

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

******

このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする