♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ザアカイの応答 / 関根弘興

2019年08月30日 | Weblog
2019/7/26放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。
 イエス・キリストがエリコという町にやってきた時のことでした。大勢の人がイエス様を見ようと集まってきました。その中に、町一番の嫌われ者の取税人ザアカイという人が木の上に登って、向こうからやってくるイエス様を見ていました。すると何とイエス様は、このザアカイに向かって、「ザアカイ、急いで降りてきなさい。わたしは今日、あなたの家に泊まることにしてあるから。」と言われるんですねえ(ルカの福音書19章5節)。彼はびっくりして急いで木から降りてきて、大喜びでイエス様をお迎えしたんです。それは単に家に泊まっていただき接待したという以上のことを実は示しています。自分の家、つまり自分の一番大切な場所にイエス様に来ていただいた、お迎えしたということなんですね。

 イエス様をお迎えしたザアカイの人生は実はここから一変していきます。ザアカイは、「主よ、ご覧ください。私は財産の半分を貧しい人たちに施します。だれかから脅し取った物があれば、四倍にして返します。」(ルカの福音書19章8節) そのように告白し始めたんですねえ。今までの愚かな行為を反省するだけではなくその償いをすること。また人々に自分の財産を分け与えることを約束していったんですね。ザアカイは決して強いられてでも無く、いやいやながらでも無く、自発的にこのことを言い出したんです。

 私はこう考えるんですね。人はありのままを受け入れられたら、もはやそのままでは居られなくなる。そう思うんです。イエス・キリストがありのままの自分を受け入れてくださる。そのことを知った時に、以前のままではなく新しくキリストの愛に生きる歩みを始めていこう、そんな出発となっていくんですねえ。

 イエス・キリストはそんなザアカイに対して、「今日、救いがこの家に来ました。この人もアブラハムの子なのですから。」(ルカの福音書19章9節)と言われました。この「アブラハムの子」というのは神様の祝福を受け継ぐことのできるものという意味があります。つまりザアカイは人々から今までは無視され、嫌われ、罪人呼ばわりされているような人でしたよね。でもそんな彼も、神様に愛されてる大切な人ですよ、とイエス様は言われたのです。イエス様はザアカイの名を呼び、ザアカイの家に来てくださり救いを実現してくださいました。そしてこの同じイエス様があなたの名を親しく呼び、あなたのありのままを受け入れてくださり、共に歩もう、と招いてくださっています。この招きに応答し、新しい人生をあなたも始めていきませんか?

     (PBA制作「世の光」2019.7.26放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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