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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■十戒 -自由への励まし77 / 大嶋重徳

2018年10月25日 | Weblog
2018/9/20放送

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。
 聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。十戒を始めとした聖書のことばは人間を縛りつけるものではなく、自由へと導くためのことばなのです。十戒第七戒には「姦淫してはならない。」(出エジプト記20章14節 新改訳2017)とあります。

この十戒第七戒「姦淫してはならない。」とは既に夫婦となっている男女が自分の配偶者以外の者と肉体的な関係を持つことを禁止する戒めです。しかし現実に私たちを取り囲む社会はこの戒めとかけ離れた状況にあることは言うまでもありません。男女が結婚外の不倫の関係を持つことは時に、美しく自分の気持ちに正直に従った純粋な愛の結果であることのように表現されています。むしろ結婚の性的な関係を夫婦に限定する事など自由の問題とされ、捉えられることもあります。若者たちを取り囲む世界でも、お付き合いが始まったら身体の関係を持つのが当たり前の時代となりました。学校教育においても結婚前の身体の関係を持つことを止めることよりも避妊教育が徹底されています。そして聖書から「姦淫してはならない。」と聞いてきたクリスチャンの若者たちも中学生・高校生の頃から、周りでは「何人と身体の関係を持った」、そう誇らしげに語る友だちとの関係で居心地の悪さを覚えてきました。また、彼らが目にするメディアでも結婚前に身体の相性が起こるか分からないまま結婚するなんて良い結婚生活が送れるかどうか分からない、そう彼らの不安を煽ってきます。更にセックスのテクニックが下手な相手は考えられない、という声を聞くと自分だけがおかしいんではないか、聖書の生き方に自信をなくしていくのです。またキリスト教会でもこのテーマについてきちんと語られる機会が少なく、自分の内側にある性欲をどう取り扱ったら良いのか分からないまま若い世代の混乱は続きます。そしていつの間にか周りに流され性的な関係を持ってしまい、その罪に傷つき、あるいは開き直り、教会を離れていく原因となってきたのです。

 このような時代にあって第七戒は頭の固い時代遅れの戒めなのでしょうか。そうでありません。第七戒は古い役に立たない戒めなどでは決してなく、この性のテーマでこそ傷つき痛み、愛に失望している現代人にとって本当の愛に生きる優しさと希望を与えるものなのです。そして性欲をはじめとして神様の造られた性の祝福について教えてくれるものなのです。この性の混乱した時代にあって、十戒第七戒の語る自由の指針を一緒に見ていきたいと思います。

    ( PBA制作「世の光」2018.9.20放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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