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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■いのちをかける愛 ジョバンニ・シドッチ/岩井基雄

2015年07月24日 | Weblog
2015/7/24放送

 世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。今日は江戸時代の後期、明治の前、最後の宣教師とも言われたジョバンニ・シドッチについて学んでみましょう。

 徳川時代、キリシタンへの取り締まりや弾圧は他の国に比べても類を見ない程過酷で徹底したものとなりました。幕府はどんな残酷な処刑もキリシタンたちの信仰を捨てさせるには効果が薄いと知るや対策を変え、捕えた宣教師たちを説得し拷問し、そして彼らを信仰から離れさせた方が良い、と考えました。日本での宣教師の殉教がヨーロッパに伝えられる中でイタリアのシチリアにいた青年ジョバンニ・シドッチは日本への思いを抱き、マニラでの四年間の訓練の後、宝永5年、1708年、ついに日本にやってきました。

 髪型を変え、和服に大小二本刺しという侍の姿に変装した彼は屋久島に上陸するや否や捕えられ、取り調べを受けた後、江戸に連れて行かれてしまいました。彼は当時、幕政の実力者で儒学者であった新井白石の尋問を受けますが、どんな尋問を受けようとも日本での福音宣教が目的であるとのことばを変えませんでした。多岐にわたる白石の尋問の際、シドッチは白石に対して地理、歴史など最新の世界の情報だけではなく何よりもキリストの愛、キリスト教の知識、聖書の教えを語りました。白石はシドッチの人格と学識に感銘を受け、敬意をもって接し、後に彼との交流から『西洋紀文』を記します。シドッチは決して信仰を捨てませんでした。幕府は囚人として彼をキリシタン屋敷に収容することにしましたが、彼に敬意を抱く召使い夫婦に洗礼を施したということが発覚し、この屋敷の地下牢に幽閉され、1714年10月そこで天に帰りました。命がけで日本を愛し、46年の生涯を閉じたのです。彼のように、あらゆる迫害や苦難にも負けず、イエス・キリストの福音と愛を語り伝えてくださった多くの宣教師の方々の存在が今の私たちの恵みに繋がっているのですね。

 聖書のことば
 「一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。」 新約聖書 ヨハネの福音書12章24節

 あなたも神の愛に生かされる歩みを始めませんか?

 (PBA制作「世の光」2015.7.24放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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