■感謝を溢させる人生／岩井基雄

2015/7/3放送

　世の光の時間です。お変わりありませんか？　岩井基雄です。

　今日は旧約聖書の詩篇92篇から、「感謝を溢させる人生」と題して、人生の恵みを共に考えてみましょう。

　日本には、「おかげさまで」と感謝を表すことばがありますね。この「かげ」ということばは神様などの偉大な存在の「影」で、私たちがその庇護を受ける、ということを意味して使われているそうです。ことごとに他の人やその背後にある大きな存在に感謝を表す心を日本では大切にしてきたのですね。

　聖書では、誠に偉大な存在が、天地万物のすべてのものを、更に私たちをも愛をもって創造された神様なのだ、ということがはっきりと語られ、その方に感謝を表すことの大切さが謳われています。

　詩篇の92篇の1節と2節をお読みします。
　「主に感謝するのは、良いことです。いと高き方よ。あなたの御名にほめ歌を歌うことは。朝に、あなたの恵みを、夜ごとに、あなたの真実を言い表わすことは。」

　この「主」とは神様のことを表します。それは神様がすべてのことにおいて私たちの主であり、私たちを愛し導かれる方だからです。ですから、すべてを創造され導かれる神様に感謝と讃美を捧げること、朝ごとに夜ごとに神様の真実を言い表わすことの重要性がこの詩篇で歌われているのですね。

　感謝は私たちの心を前向きにし、喜びと力を与えます。賛美は私たちの人生に輝きと平安と祝福を与えます。神様の恵みを数え、それを感謝し、賛美することを通し、私たちが本来の命の喜びを覚える事ができるように、私たちは神様によって創造されているからです。

　人間を表すギリシャ語は「アンスローポス」ということばですが、それには「上を向く者」という意味があります。私たち人間の根本は神様に向かう、また神を求め、神を仰ぎ、感謝をし賛美することによって本来のいのちの力を取り戻す存在なのですね。

　あなたも、どんな小さなことでも朝ごとに夜ごとに神様への感謝を表し、神様を賛美して歩んでみませんか？　それが習慣となったとき、あなたの内に大きな変化が生まれていく事を発見することでしょう。

　(PBA制作「世の光」2015.7.3放送でのお話しより)

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