♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■礼拝とは / 岩井基雄

2012年05月18日 | Weblog
2012/5/18放送

 世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。キリスト教会で使われている用語には分るようで分りにくいことがありますよね。今日も、ちょっと分りにくいキリスト教用語を学んでみましょう。
 
 今日は「礼拝」です。よく耳にする「礼拝」とは、神聖な存在に敬意を表して拝むことを意味しますが、本来は「価値を何々に帰す」という意味で偉い人や様々な物に対しても使うことばだそうです。その人が何に価値を置いているのかが現れるのが礼拝なのですね。

 聖書の時代にはギリシャのアテネの町に様々な神様が祭られていましたが、その中に「知られない神に」と刻まれた祭壇がありました。それを築いた人は御利益さえあれば何でもいいと思ったのでしょうか。それを見たパウロという人がアテネの人々にこう語っています。

私が道を通りながら、あなたがたの拝むものをよく見ているうちに、『知られない神に。』と刻まれた祭壇があるのを見つけました。そこで、あなたがたが知らずに拝んでいるものを、教えましょう。この世界とその中にあるすべてのものをお造りになった神は、天地の主ですから、手でこしらえた宮などにはお住みになりません。また、何かに不自由なことでもあるかのように、人の手によって仕えられる必要はありません。神は、すべての人に、いのちと息と万物とをお与えになった方だからです。」 新約聖書使徒の働き17章23節から25節

 パウロは本当に礼拝されるべきものは人の手による物や天地に存在するものではなく、命を与えすべてのものを創造された神様であると紹介したのです。

 キリスト教の礼拝はまことの創造者であり導き手である神様を心から誉めたたえ讃美を歌い神のことばである聖書から学ぶ時です。それは神様に最上の価値を帰す時なのです。

 自分の欲望に振り回され時には周りの人も自分をも傷つけてしまう自己中心的な私たちが揺り動かされない確かな人生を歩むために正しく神を礼拝し人生の基盤を明確にする必要性を聖書は語ってのです。

 あなたが価値を置いているものは何ですか? 何をあなたは礼拝しているでしょうか。そのあなたが礼拝するすべてを創造されたまことの神様を正しく礼拝するものとされませんか? その礼拝からこそ本当の人生が始まるのです。

   (PBA制作「世の光」2012.5.18放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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