♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■憐みの見本 / 山中直義

2012年05月01日 | Weblog
2012/5/1放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、山中直義です。

 肩の重荷を下ろして人生の旅路をしっかりと歩み続ける、その秘訣は立派な模範としてではなく憐れみの見本として生きるところにあると聖書は教えています。

 旧約聖書 創世記35章に登場するヤコブという人の生涯は決して模範的なものではありませんでした。ヤコブは妻ラケルが世を去るその時、苦しむ彼女に「恐れるな。あなたは必ず神のもとへ行ける。」と声をかけてやることができませんでした。まことの神を信じ神と共に歩むという信仰を妻ラケルにしっかりと持たせてやることができなかったからでした。

 また父親としてのヤコブも模範とはほど遠い存在でした。ラケルの死後ヤコブの長男のルベンがヤコブのそばめビルハの所へ行き、これと寝たというのです。そしてこの屈辱的な裏切りに対してヤコブは何もできなかったと言います。

 ヤコブの生涯それは決して模範的なものなのではありません。夫としても父親としてもどうしようもなく愚かで弱く小さな存在それが聖書に描かれているヤコブのありのままの姿であると言えます。

 ですがそれでもなお彼は神と共に歩んだと聖書は言います。決して模範的ではない弱く愚かな者だからこそ彼は神を信頼し神と共に歩もうとしたのでした。そしてそんな彼を神は深く愛し、憐れみ、何度でも立たせ、最後まで歩ませてくださったと聖書は言います。

 ヤコブの地上の旅路、それは立派な模範などではなく神の憐れみの見本であったと言えます。そしてその彼は神を信じて地上の旅を歩み切り、神のもとに迎え入れられたと聖書は言います。

 私たちの人生の旅路も独りで歩む必要はありません。地上の生涯を神と共に歩み、旅の終わりに神のもとに迎え入れていただく。そんな素晴らしい旅をあなたも歩むことができるのです。

 聖書のことば

 「あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。

 旧約聖書 詩篇37篇5節

    (PBA制作「世の光」2012.5.1放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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