♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■豊かさ故の争い / 板倉邦雄

2012年05月16日 | Weblog
2012/5/16放送


 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「豊かさゆえの争い」という題でお話ししましょう。

 私たちは極貧であるために争うこともあります。が、しかし豊さのゆえに争うということもありますね。旧約聖書の創世記13章に入ります。

 アブラムは妻とすべての持ち物を携えエジプトを出て約束の地へ帰ったのです。弟の子ロトの家族も一緒でした。まず、アブラムは家畜と金銀に富んでいた、とあります。正当な労働と神様の恵みによってアブラムは豊かになりました。豊かになり富むことは問題ではありません。問題となるのは財産や富の豊かさを誇り自慢しそれらに頼ることではないでしょうか。しかしアブラムは初めに築いた祭壇の所に行き、その所で主なる神の名を呼んだ、と描かれています。豊かになりましてもアブラムは主なる神様を第一にし信頼していたということですね。

 さて一方、アブラムの弟の子ロトも羊・牛・使用人を持つようになりました。ロト一族を持つようになったのです。いわゆる豊かな財産を持つようになりました。不動産ではなく動産である牛や羊も持つことになりました。そこで問題が起こってきました。豊かさゆえの争いです。土地はアブラムとロト一族を支えて共に住むことができなくなってきたと聖書に書いてあります。そして豊かさのゆえの争いが始まりました。牛や羊の牧草地の取り合いです。アブラムの家畜の牧者たちとロトの家畜の牧者たちの間に争いが始まりました。牧草地だけではなく井戸水の取り合いも起こりました。自分たちの羊や牛に食べさせたいのです。また飲ませたいのです。共同牧草地はいいようですが、問題をはらんでいたようですね。貧しいから争いが起こる。豊かになれば争いはなくなるのでしょうか? いいえ、豊かになればなるほど私たちはもっと豊かになりたいのです。そのために争いが起こります。私たちは満足することはないのです。

 聖書のことばです。

 「あなたがたの中の戦いや争いは、いったい、どこから起るのか。それはほかではない。あなたがたの肢体の中で相戦う欲情からではないかあなたがたは、むさぼるが得られない。そこで人殺しをする。熱望するが手に入れることができない。そこで争い戦う。
         ヤコブの手紙 4章1節と2節 口語訳

( PBA制作「世の光」2012.5.16放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書
通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくは
PBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっ
そり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大
抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なし
でもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹
介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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