2011/12/26放送
世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。
今日は『最上のわざ』という詩を紹介したいと思います。この詩は上智大学学長も務めたヘルマン・フォイベルという神父がドイツに帰国後、南ドイツの友人から贈られた詩だそうです。
『最上のわざ』
この世の最上のわざは何?
楽しい心で歳を取り
働きたいけれども休み
しゃべりたいけれどもだまり
失望しそうな時に希望し
従順に平静に己の十字架を担う
若者が元気いっぱいで神の道を歩むのを見ても妬まず
人のために働くよりも謙虚に人の世話になり
弱ってもはや人のために役立たずとも親切で柔和であること
老いの重荷は神の賜物
古びた心にこれで最後の磨きをかける まことのふるさとへゆくために
己をこの世につなぐ鎖を少しずつ外していくのは誠に偉い仕事
こうして何もできなくなればそれを謙遜に承諾するのだ
神は最後に一番良い仕事を残してくださる
それは祈りだ
手は何もできない
けれども最後まで合掌できる
愛するすべての人の上に神の恵みを求めるために
すべてをなし終えたら臨終の床に神の声を聞くだろう
子よ我が友よ われ汝を見捨てじと
『最上のわざ』という詩なんですねえ。ま、人生はよく四季に喩えられることがあります。春夏秋冬それぞれの時代をどう過ごしていくのか。これは私たちの人生の課題ですね。私たち一人一人が何ができるかではなく、どう生きるかを考えながらこの1年を締めくくることができれば幸いです。神様はそれぞれの人生それぞれの時に最上のわざを用意してくださっていると私は信じます。そしてその最上のわざの出発はイエス・キリストが語られたことばの中にあるように思うんですね。聖書はこのように記しています。ヨハネの福音書6章28節
すると彼らはイエスに言った。「私たちは、神のわざを行なうために、何をすべきでしょうか。」 イエスは答えて言われた。「あなたがたが、神が遣わした者を信じること、それが神のわざです。」
イエス・キリストを信頼し生きること、これが人生のどの時代にあっても大切な神のわざだ。そしてそれは最上のわざへと導くものになっていくのだと聖書は教えているんですね。この一年の最後にこのことばをぜひ覚えていただきたいと思います。
(PBA制作「世の光」2011.12.26放送でのお話しより)
***
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
***
このサイトは URL名として
http://yonohikari.biblica.info
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。