♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■事の善悪  /山中直義

2011年12月27日 | Weblog
2011/12/27放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、山中直義です。事の善悪を判断するということは意外に難しいようです。旧約聖書創世記に善悪の判断を巡って衝突した二人の人物が登場します。ヤコブは義理の父であったラバンのもとで家畜を飼っていました。ラバンの欺き冷たい仕打ちに遭いながらもヤコブは必死になって自分の家畜を増やし、豊かな財を築くことに成功しました。があって正当に獲得したと主張するヤコブでしたが、一方のラバンは狡猾にかすめ取られたと非難します。事の善悪を巡る両者の言い分は衝突し一向に解決を見ませんでした。自分は正しく相手が間違っている。私たちの内側には自己中心という罪が潜んでいますから、事の善悪の判断は本当に容易ではありません。

 さてそんなヤコブに神様から次のことばがありました。創世記31章3節のことば。
主はヤコブに仰せられた。『あなたが生まれた、あなたの先祖の国に帰りなさい。わたしはあなたとともにいる。』

 実はこの時ヤコブは神様との関係をないがしろにしていました。そんなヤコブに対して神様は何よりも神様との関係をまず大事にするようにと語りかけてくださったのです。そうしてヤコブはとにもかくにもラバンのもとを離れ神様のことば通り故郷に帰ることにしました。

 一方ヤコブに去られてしまったらラバンは財産を取り返そうとその後を追います。そしてとうとう追いついてヤコブに危害を加えようとしたその前の夜、夢で神様から次の戒めを受けました。「あなたはヤコブと、事の善悪を論じないように気をつけよ。」(31章24節)  こうしてヤコブのいのちは助かったと言います。

 いかがでしょうか。あなたは今ことの善悪を自分で判断しようとして解決のない争いを体験してはおられないでしょうか。聖書は、まず神様との関係を改善することそして神様のことばである聖書のことばに耳を傾けることが何よりも大切だと教えています。もしあなたが聖書のことばに聞き従うなら、神様はその時あなたの予想をはるかに超えた良いことをしてくださいます。

    (PBA制作「世の光」2011.12.27放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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