世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみやすお)です。
新年も一週間めを迎える日となりました。新しい年をどんな心構えでスタートされたでしょうか。
ま、新年につきものはビジョンではないでしょうか。ま、ビジョンなど考える歳でもないとか、そんな心の余裕ないという方もおられるかもしれません。でも人生にビジョンはとても大切な役割をもっていると言われています。
まず、このことばの意味ですが、英語の辞書を引きますと、ビジョンとは、視力とか洞察力、先を見ること、未来の構想、幻、というような意味が出てきます。ちなみに聖書に出てくるビジョンということばの意味は、見えること、現れること、幻、というような意味です。ま、そうしますとビジョンというのは、いろいろな自分の願いとか、希望、ああしようとか、こうなりたいとかいう夢とは少し異なるものです。むしろ将来、これからどうなっていくのか、どうすべきか、ま、これをしっかりと見る、考える、洞察していく、というような意味なんですねえ。そしてその上に具体的にどうあるべきか、構想を立てる、幻を描く、というようになる訳です。
ですから旧約聖書の箴言の29章の18節という所には、こんなふうに言われています。
「幻がなければ民はほしいままにふるまう。しかし律法を守る者は幸いである。」
一つ前の訳の聖書では、「幻のない民は滅びる」と訳されていました。
つまり、ビジョンを持っていない民族、国民は、自分かってバラバラ、ついに滅びてしまうというんです。逆に律法を守る者は幸いだというのです。律法とは聖書のことです。神のかたちに造られた人間がどのように生きるべきか、何のために生きるかを示している訳です。ですからビジョン、幻を持って生きるという事は、神様の愛と恵みと力に満ちた存在として造られたそういう人間として、一歩一歩、神と共に生きること、そこに本当の幸せ、確かな未来が体験されていく、というのです。ま、こんな意味でのビジョンをしっかりと持って、この2005年も一日一日、更に豊かなものとして生きていけたら幸いではないでしょうか。
( PBA制作「世の光」2005/1/7放送でのお話しより )
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