世の光の時間です。お元気でしょうか。村上宣道です。
えー、大分もう古いことになりますけれども「十戒」という映画を御覧になったことがあるでしょうか。チャールトン・ヘストンが扮するモーセに率いられてですね、イスラエルの民たちがエジプトから脱出する、そこから解放される。で、せっかくそこから解放されたんですけれども目の前に何と紅海という大きな海が横たわっていて、そうこうするうちに後ろから追っ手が追いかけてくる。こうなったらもう私たちはこの海底の中にもくずとなってしまうほかないのかというそういう時に、神様は不思議にその紅海をまっぷたつに開いてくださって、そこを通り抜けていくことができたというそういう場面、劇的な場面がその映画の中にありましたが、 それは旧約聖書の出エジプト記という所に出てくる所なんですね。
で、私たちが新しい年を迎えて踏み出していきましたけれども、時々、目の前はもう塞がってしまって、これ以上行くこともできない、もう後ろにも戻ることができない、にっちもさっちもいかないというような、そんな場面に出くわすことがあるかもしれないなあと思うのですけれども、しかしあのようにして神様は不思議なように海を開いて、そこに道のない所に道を開いて、そして彼らを生かしてくださったように、今も神様はそのようにして助けてくださるお方ではないかというふうに思わされる訳ですねえ。
聖書のイザヤ書の22章という所に、「あなたたちの先を進むのは主であり」、ということばがありますけれども、この「先を進む」ということばは、ギリシャ語の聖書でみますならば、ちょうどこの軍隊の先兵隊または工兵隊、つまりあとからの軍隊がそこを進むことができるために前もって道備えをする役目を果たす軍隊のことですねえ。 で、そこにはさまざまな障害物があったならばそれを取り除く、地雷を取り除くとかですね、そして橋のない所には橋を造ったり、道のない所には道を造ったりして、後からちゃんとそこを進んでいくことができるようにする役割、それが「先を進む」というふうに訳されていることばに現れている訳なんですね。で、「先を進むのは主であり」というのは、まさに主が私たちの前にいて様々な困難を取り除きながら前に進むことができるようにしてくださるお方なのだという、私たちはこの年、このお方を先頭にして進んでいくという所に確かさがあり安全があるということを本当に思うんですね。
( PBA制作「世の光」2005/1/10放送でのお話しより )
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