お元気でいらっしゃいますか? 世の光の榊原 寛(ひろし)です。
昨年の11月に起きた奈良での女の子の殺人事件、そして水戸や土浦ですか茨城県のそんな殺人事件。ほんとにこの頃の事件はですね、目を覆うばかりのような気がいたします。もうお忘れになっている方もいるかもしれませんが、佐世保市の小学校6年生の女の子の殺害事件でですね、 鑑定留置中の11歳になる女の子が犯行直前ノートに、「お前を殺しても殺したりない」と殺意をほのめかす記述をしていた事が分かったんだそうです。これはインターネットの掲示板に悪口を書かれた事が引き金になり、事件の3日前から犯行を準備していたことが分かったっていうんですねえ。この女の子と殺された御手洗怜美(みたらい・さとみ)さんら5人で始めた交換日記で、この女の子と怜美さんとの間でメンバーをはずれるかどうかでトラブルが続いていたって言うんです。インターネットの掲示板に悪口が書かれたのを見て以来、彼女は怜美さんへの怒りや憎しみによって、「お前を殺しても殺したりない」とまで思い詰める所まで行ってしまったって言うんですねえ。ついに呼び出してカッターで斬りつけ殺してしまった訳です。彼女は特別に非行少女であったり問題児であったのではないんですよね。むしろごく普通のいい子だったって言うんです。その子に芽生えた憎しみが殺人を犯してしまった。だれでも1回や2回友だちを憎み、あんな奴殺したいなどと思うことがあるかもしれません。だからといってこの女の子の殺害を正当化するものではありません。むしろ私たちの内に抱く憎しみは恐ろしい発展に至るんだっていう事を自らの内に警告して受けとめていきたいなあと思ってるんです。
旧約聖書の箴言の10章12節という所には、「憎しみは争いをひき起こし、愛はすべてのそむきの罪をおおう。」とあります。また、新約聖書ヨハネ第一の手紙3章15節には、「兄弟を憎む者はみな、人殺しです。」とあるんですねえ。この聖書のことばによりますと、心の内に兄弟を憎むならその人はその兄弟を殺した人殺しだっていうんです。心の内で憎むだけでそれがどうして人殺しなんだい、この聖書のことばはあまりにも断定すぎはしないかい、そんなふうに感じる方もいるかもしれません。しかし人を傷つけるのも殺人に至るのも、衝動的であったり無差別な殺人以外は動機はすべてここに絞られるのではないでしょうか。すべての人のかかわりの中から憎しみ憎悪の一切がなくなったら素晴らしいと思いませんか。どうかこの年、神様がイエス・キリストによってあなたを愛しているその愛をぜひ経験していただきたいのです。ここから本当の平和が作り出されるはずです。
(PBA制作「世の光」2005/1/13放送でのお話しより )
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