百聞百見

ふじもと百男の政治活動日記

憲法記念日を前に

2013年05月03日 05時10分59秒 | インポート

 2日(木)、朝歩く。本当に冷たい5月の朝だ。登校見守りにも立つ。昨日は遠足で溌剌としていた子どもたちだが、今日は登校班に遅れて登校する姿も。

 今日は一日、事務所に出たり入ったりしながら12日の更正保護女性会での講演準備に没頭した。パワーポイントで加東市の歴史探索といった内容である。

 ところで、明日は憲法記念日。先日発表された産経新聞の「国民の憲法」草案はある種感慨をもって読んだ。自民党、読売新聞も先に憲法改正草案を発表してきている。そして、安倍首相は憲法改正を参院選の争点にするとしており、いよいよ憲法改正が、現実の政治のテーマになってきた。長い間、議論ばかりだった。憲法記念日には改憲、護憲の両派の集会が開かれ新聞は小さく報道するのみだった。現実的に改正が難しい憲法条項、国民投票法の不在などが憲法改正を議論だけに押しとどめていた。しかし、第一次安倍政権でその壁が破られ、そして二次政権でいよいよ96条改正の扉が開かれようとしている。まさにそうでなくてはならないのだ。

 教師時代、社会科の授業で力が入ったのが占領下の憲法制定の授業だった。明治図書の社会か教育96年9月別冊(No.429)『近現代史の授業改革5』特集「日本占領」これだけは教えよう、に「日本国憲法はどのようにしてつくられたか」の題で授業実践を発表し掲載された。占領下、超権力だったGHQにより三発目の原爆の脅しのもとに強要された英文「日本国憲法」の真実をその制定過程、GHQの日本弱体化政策等を踏まえながら学習させた実践記録だ。今読み返してみると、大人も子どもも日本国民がしっかり知らなければならない現憲法の生い立ちがよく分かる授業だ、と我ながら思う。授業後の感想の一つに「日本国憲法は日本人が草案(起草か)したものじゃなくて、アメリカの軍人の案をもとにしてできていることを知ってびっくりした。しかし、この憲法が今もなお一つも変えられずにそのままになっていることも知って本当に驚いた」(男子)があった。まさにその通りなのだ。今や日本国憲法は占領基本法のまま「世界最古」の憲法になってしまている。憲法記念日にもう一度原点から考えてみることが大切だ。


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