ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

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週刊朝日原発ルポで その3

2011-09-21 08:13:23 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 9月23日号の原発ルポ第2弾からご紹介します。(青字が原文です)
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 いま原発を安定化させるために最も重要な装置、それが7月から本格稼働した「循環注水冷却システム」である。
 これは、原子炉建屋などの地下にたまった汚染水を浄化し、循環させて原子炉の冷却水として再び使うシステムだ。

 これは敷地内に総延長約4キロにわたって張り巡らされ、東芝製+アメリカ・キュリオン社製+フランス・アレバ社製+日立製の装置をつなげて高濃度汚染水からセシウムを吸着して淡水化するもの。
 汚染水が通るというオレンジ色のホースを記者が撮影しようとしたら、「そこに近づいたらいけない!」と案内人のX氏に怒鳴られた。
 そして、「正直なところ、いつどこで高線量が出ているかわからない。アップの写真を撮るなら、望遠レンズにしてください」、「東芝、日立に加え、米仏のシステムをひとつにしたのが、無理があった。いま、もう一系統、別のシステムをオールジャパンでやっています」と言われる。

  8月18日に本格運転が始まった新浄化装置「サリー」によって処理能力は上がったという。
 が、問題は別にもあった。装置では特殊なホースを使っているが、鋭利な刃物などで傷つけられて汚染水がもれると、大量の放射性物質がまき散らされてしまうということ。

 つまり、その気になれば簡単に「テロ行為」が起こせてしまうというのだ。
 原発入り口のゲートチェックからして、不安がつきまとう。確認するのは、運転席にいるドライバーの「通行証」だけ。バスで作業員たちが来るときも、一人ひとりのチェックはなかったという。

 「原発内の映像、動画があまりに外部流出するので、最近になってカメラなどの持ち込みを禁止するため金属探知器を設置し、ようやくセキュリティーは事故前の情況に戻りつつある」(X氏)

 協力会社幹部の一人はこう言うのだ。
「(中略)命が惜しくなければ、原子炉建屋内に入って良からぬことをするのは朝飯前です」 

 X氏もこう嘆息する。
「こうすればもっと作業効率よく物事が進むのに、とジレンマを感じるのことは日常茶飯事です」
 こうした現場の空気が一向に政府や東電本社に伝わらないのも、そこには決定的な“温度差”があるからだ。そして、この温度差が、迅速な復旧作業の妨げになっているのである。
 非常事態だからこそ、風通しのいい環境が必要――本誌はそう繰り返し訴えてきた。そうしなければ、この国に暮らす人の命は守れないのだ。
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 セキュリティーが甘いおかげでこの記者が内部に入れたとしたら……と考えると“うーん?”なのだけど、これはセキュリティーをしっかりかためることと、情報の隠匿はしないこと、情報開示につとめることで解決することか。

 単純すぎるかもしれないけど、原発はすべて停止して、それ以外の既存の発電施設でなんとか電力をまかなうこと、それと平行して人にも環境にも負担の少ない発電方法を早く開発・実施することがいちばんシンプルで実現しやすい方法じゃないかなあと思っています。
 そのためには今まで以上の節電が求められるかもしれないし、経済のマイナス成長が問題にされるかもしれない。
 でもね、やれないことはないと思う。実際、この夏を乗り越えたよね。

 それに、暮らしかたが変わるのは当然だと思ってるんだけど。
 「足りぬ足りぬはくふうが足りぬ」とか「贅沢は敵だ」みたいにヒステリックになるのはいやだけどさ。


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