ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

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福島原発停電事故でまたガックリ

2013-03-22 09:19:17 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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  18日午後6時57分に福島第1原発の停電が起き、1、3、4号機の使用済み核燃料プールなどの冷却装置が停止した事故、とても怖かった。ありがたいことに20日午前0時12分までに復旧してくれて本当にほっとしました。
 でもね、またまた東電のひどさがわかって、もう……。
 だってねえ、トラブルが起きたとみられる3、4号機プールと共用プールの冷却装置がつながる配電盤は事故直後から使用している仮設配電盤で、トラックの荷台に積まれたままの状態だったって。万が一のさいのバックアップ設備はなかったって。
  4号機プールには、1533体と多くの燃料が貯蔵されていて、プールが冷却されず水が蒸発すると大変な事故になるのがわかりきっているのに、その冷却の心臓部は仮設のままだったんだよ。
  事故直後の仮設のまんまなのは配電盤だけではなくて、「仮設タンク」と呼ばれる汚染水タンクも、放射性物質を含む汚染水を浄化する装置の配管もだって。
 あまりのひどさにガックリしちゃって、もう声をあげてもしょうがないかなあと思ったんだけど、奏しちゃったら相手の思うつぼにはまっちゃうんだよねえ。

 で、今日3月22日の東京新聞の社説を抜粋して紹介します。

●体質が変わっていない 福島原発停電
  一匹のネズミのせいだったという。東京電力福島第一原発を新たな危機に追い込んだ停電。そのもろさと公表遅れは多くの国民を不安がらせた。東電は、あの震災から何を学んできたのだろうか。 
 言いたいことは三つある。
  第一に、停電事故そのものについてである。原発事故を防ぐには、何よりも「冷やす」機能が重要だ。骨身にしみたこの教訓を、東電はおろそかにしていたかのようである。
 今回の停電は、3、4号機の使用済み燃料プールにつながる仮設の配電盤から、1号機や除染装置など九つの装置へ逆に危険が広がった。いずれも安全確保の要になる設備である。仮設であろうと「備え」は必要だ。
 次に公表の遅れである。住民自身が生命と健康を守るには、迅速かつ正確な情報提供が欠かせない。原発事故時、情報不足が適切な避難を妨げ、被ばくした被災者は少なくない。それでも今回東電は、停電から3時間以上も事実を公表しなかった。
 三つ目は、公表の中身である。会見した東電幹部は、「事故」とは言わず「事象」と呼び、「原子力の世界では、放射性物質の影響が出るようなことがなければ事故ではない」と言い張った。住民の心情より原子力ムラの特別なルールを優先させる思考法もどうやら変わってはいない。
 結局東電には、住民の側に立つ視点が育っていないようだ。


 東電は停電の理由を、ネズミのような小動物が接触して配電盤がショートしたからだろうと言ってるけど、「停電が発生したのは、福島原発2号機の冷却システムの修理が完了して再稼働した30分後。再稼働時にシステム全体に大きく負荷がかかって、強い電圧などに耐え切れなくなった仮設配電盤がはじけ飛んで停電が起きたのではないか」という意見もある。もしそうなら、事故は東電側のミスではなくネズミが悪いんだってことにしたいわけね。でも、それにしても、小動物が入り込めるような設備にしている東電側のミスじゃんか。

 原発問題に関しては、危機管理ができない電力会社、事故対策ができない原発研究者、どんなに危険でも存続させたい政治家、三拍子そろっちゃってるのよ。いや、それだけじゃないか。原発事故をひとごととして、自分に直接の危険が及ばない限りどうでもいいことにしている国民もか。これで四拍子かい。「みんなそろって やんれ手拍子足拍子」じゃいかんのよトホホ。
 私は原発廃止に賛成。


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