王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

日米首脳会談 TAG 交渉開始 !!

2018-09-28 08:26:33 | 米国(トランプ)関連
トランプ氏「日本はすごい量の防衛装備品を買うことに」
26日(日本時間27日未明)トランプ大統領は国連総会後の記者会見で日米で二国間関税交渉(TAG)の開始で合意したことを強調しました。

米国の対日赤字を減らすため、トランプ大統領は「日本にもっと米国製品を買え!」と率直に言っています。
日本は赤字の元である自動車輸出に高額関税を掛けられるのを避ける為、米国産農産物に掛けられる関税の漸減あるいは将来に廃止をTPP並にする事で(時間を稼ぎ)この間輸出車への高額関税を避けたい意向の様です。
しかし仮に米国産農産物が大いに輸入されてもとても日本車による米国の赤字が解消される金額にはなりません。

トランプ大統領にしてみれば「すぐ効果の出る防衛装備品を買え!!」というまことに分かり易い発言になったのだと思います。
日本に取っては「赤字国債を発行して防衛装備品を買うか?自動車輸出を抑制するか?」それを国民が支持するか?が問題でしょう。

米国の農家にしても米国の赤字が減っても「農産物の輸出増」にはすぐ結びつかないので別途の要求がありそうです。これは米国の対中貿易赤字の行方を眺めながらの展開になりそうです。
10月2日には政府と党の人事刷新で新内閣の発足ですが早速難問との格闘になりそうです。
しっかり見守っています。


写真:26日記者会見でのトランプ大統領

朝日新聞:
「日本はいま、やる気になった」。安倍晋三首相との会談を終えたトランプ大統領は26日、日本と二国間関税交渉の開始で合意したことを、まっさきに「成果」として強調した。米中間選挙に向けたアピールだが、トランプ政権がその先に見据えるのは、中国との貿易戦争でもあった。

 「安倍首相と会ってきた。我々は日本と貿易交渉を開始している。日本は長年、貿易の議論をしたがらなかったが、今はやる気になった」

 トランプ大統領は26日、国連総会を締めくくる記者会見で、真っ先に日本との貿易交渉の開始という成果を取り上げた。

 さらに「私が『日本は我々の思いを受け入れなければならない。巨額の貿易赤字は嫌だ』と言うと、日本はすごい量の防衛装備品を買うことになった」と自身が日本から大きな譲歩を引き出したかのように語った。

 実際、日本はオバマ前政権の時にも、環太平洋経済連携協定(TPP)をめぐり、激しい通商交渉を重ねた。今回、トランプ氏は、米国が優位に立てる二国間交渉に日本を引き込んだことを「勝利宣言」とした。

 トランプ氏は貿易赤字は「負け」との思いが強い。11月の中間選挙を前に、雇用増につながるとトランプ氏が考える「貿易赤字の削減」は最も訴えたいテーマの一つだ。

 与党・共和党の支持者には自由貿易を信奉する経営者や農家が多い。トランプ氏が就任直後にTPPから離脱したことに不満を持つ人も少なくない。それだけに、日本との貿易交渉の開始はアピールになると考えているようだ。
(引用終わり)
コメント
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