王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

演出家 蜷川幸雄氏 逝去 !!

2016-05-15 02:31:25 | 芸能
蜷川幸雄さん「最後の演出」小栗旬ハムレット叶わず

演出家の蜷川幸雄氏が12日逝去されました。
報道から見ると暮れに肺炎が元で入院されましたが高齢の為、免疫力が低下し多臓器不全でお亡くなりになったようです。

この週は舛添東京都知事の金の使い方に関する記者会見に興味が往っていて蜷川氏の逝去にコメント出来ませんでした。
もっとも暇でも演出家なる人に浜爺はコメントするほど知識が有りません。

まず思う事は蜷(にな)と蛸(たこ)は似ている字です。
昔昔、京都府の左派系の知事で蜷川知事がおりましたがお馬鹿な浜爺は「たこがわ府知事」だとよみとっていました。
そのせいで演出家の蜷川氏はにながわと読めるようになっています。

さて蜷川氏の逝去に際し彼に育てられた男優女優さんが痛切な哀悼の意を表されています。
彼のお蔭で役者人生に火がついた。目覚めた 等など!!
一方その指導法は「灰皿が飛ぶ、スリッパが飛んでくる或いは(従来の役者としての)罵詈雑言」だったとか!?

S席とかプレミア席が1万円から1万五千円なんて催しは音楽会、バレーや芝居何でも浜爺には一切関係ありません。 せいぜいシルバー割引で年1-2回映画を見る程度。
そこで演出家とはなーにと少し調べてみました。
一般的には英語でstaage director と呼ぶそうですから「お芝居に関する総合指揮者或いは指導者」なのでしょう。 映画で言えば監督さんですよね。
その人が16世紀半ば(織田信長、秀吉や家康)の時代の英国人えあるシェークスピアーの作品に彼の見立てを入れた演出をすると「その芝居」に出演する大物、小物、人気者の男優や女優さん達が戸惑うのは当たりまえです。16世紀半ばの原作を今風に演出するとして十分な説明がなければそもそも理解できませんよね???
人は他人の頭の中は「予め説明してもらわないと判りません」
彼はいつから正しいけれど暴君になってしまったのでしょうかね??

日本人は礼儀正しいですから「お世話になったあの方が逝去された際、あーくたばって良かった。俺/私のここ10年の恨みが晴れた」とは言いません。

さて今後3年以内に彼の指導法にあれこれ批判が出て彼の能力が立体的に評価されます。
そもそも彼を次ぐ弟子はいるのでしょうか??

それはともかく、本場イギリスでも評価された演出力は本物なのでしょう。
今夜の通夜には1600名が集まりしめやかに別れを惜しんだそうです。
謹んでご冥福をお祈りします。          合掌


写真:2009年小栗旬さんと打ち合わせ中の一コマ

日刊スポーツ:
12日に死去した演出家蜷川幸雄さん(享年80)が、小栗旬(33)と「ハムレット」の上演を約束していたことが13日、分かった。昨年12月に入院したが、来年までの演出舞台は決まっており、「ハムレット」も今年10月に予定していた。蜷川さんの「最後の『ハムレット』演出にする」という決意の言葉を聞いた小栗も奇跡を信じていた。遺体はこの日午後、都内の自宅に戻った。
 蜷川さんの遺体はこの日午後4時55分、昨年12月の入院以来、5カ月ぶりに自宅に戻った。報道陣が待つ中、白のワンボックスカーが到着。関係者が白い布にくるまれた蜷川さんを静かに運び入れた。自宅には黒柳徹子(82)らから供花が届けられた。長女の写真家蜷川実花さん(43)もこの日夜、自宅に駆け付けた。
 蜷川さんの死は、演劇界に大きな影響を及ぼしている。来年まで舞台が決まっていたが、その1本が今年10月に予定した小栗主演「ハムレット」。小栗は20歳の時、蜷川さんの演出、藤原竜也が主演した「ハムレット」に出演。以降、蜷川組の常連となり、09年に藤原と「ムサシ」に出演したが「ムサシ」海外公演に小栗が出演しなかったことで2人は疎遠となった。しかし2年前、小栗が「また出たい」と直談判。心意気に打たれた蜷川さんは7年ぶりに組む作品に「ハムレット」を選んだ。
 過去に平幹二朗、渡辺謙、真田広之、市村正親、藤原の主演で上演した。シェークスピア作品を数多く手掛けてきたが、その中でも思い入れの強い作品の1つだ。小栗版を「最後の『ハムレット』演出にする」として演出プランも立てた。
 昨年12月に肺炎で入院し、自分の半生を題材にした「蜷の綿」上演を延期。4月に稽古が始まった「尺には尺を」の稽古場に来られないほど体の状態は良くなかったが、小栗は奇跡を信じていた。訃報を知ると「ついにまたご一緒できる、叱っていただけると心の底から楽しみにしておりました」と無念さをにじませた。
 8月に森田剛と宮沢りえ主演の「ビニールの城」は予定通り上演するが、蜷川さんが残した演出プランで上演するか、別の演出家に依頼するかは検討中だ。総合演出を予定していた12月の「ゴールド・シアター2016」は予定通り実施する。一方、来年1月の「近松心中物語」が中止になるなど、数本の未発表の舞台も立ち消えとなった。
(引用終わり)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする