王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

小石川の家族6人殺傷事件

2008-03-30 06:33:35 | 社会
青ざめた表情で「厳しい」=月30万売り上げ減懸念-事件直前に江成容疑者(時事通信) - goo ニュース

28日未明東京の小石川で起きた家族6人殺傷の犯人は同所で製本業を営む江成征男(42)が家族を殺傷して自分も自殺を図ったが死に切れなかったものと見て警察は回復を待って取り調べるとの事。

江成容疑者は病院に収容される際「俺がやった。全てやった」と語ったそうでその結果、両親と妻 死亡、二人の息子と自分が重傷そして娘だけが巻き添えを免れたと言う悲惨な結末となった。
この週は24日の荒川沖駅8人殺傷事件、25日の岡山駅突き飛ばし殺人の後ですから何とも人の命の軽さが嫌になるほど迫ってきます。

報道によればこの一体は町内を中小の製本業者が占める製本の町であったそうですが近年住宅と混在が進み騒音問題から移転廃業が出たり印刷技術の進歩で廃業が加わった結果、その後に又マンションが建つ様な状態だったそうです。
凶行の前日には自宅兼製本所の向かいで新設のマンション計画があり住民説明会が開かれたそうで江成容疑者は出席したそうです。予てから新住民の騒音に対する苦情に神経を使い今回も心配をしていたそうです。
また同日夜と言われていますが、取引先に数社が転廃業し売り上げが激減して経営が大変と話したとの話もあります。
小石川を出た製本業は埼玉の戸田の工業団地に移るのが商売に便利なようです。
江成容疑者も移転を検討していた様ですが「賃料が高い」事や「両親の説得」等で結論が出ていなかったようです。

爺が診るところ、環境の変化で製本業の存続について二代目の息子が創業者の父親を説得する前に「経営難」が襲ってきたため「親の意見を無視して移転なり業務縮小するなり或いは廃業等非情の決断をする余裕がなかった」のでしょうね。
優しい家庭を愛する良いパパであったようです。愛するものを残して苦労を掛けるよりと短絡した発想で凶行に及んだのでしょうね。
その結果、自分は殺人罪で刑務所行き、最悪は死刑かもしれません。商売の後始末に12歳の娘が出来るわけがありません。住宅兼製本所は金融機関の手に渡り、恐らく残された子供三人の生活費も出ないでしょう。

そうなる前に相談をする友人や親族或いは融資先の金融機関などは無かったのですかね。残念です。
以上は爺の勘繰りですから江成容疑者の言い分を聞く必要は有るでしょう。でも結果は変えられません。残されたお子さん方に慰めの言葉がありません。


時事通信:
東京都文京区小石川の民家で一家6人が死傷した事件で、家族を刺したと供述した製本業江成征男容疑者(42)が事件直前の27日夜、青ざめた表情で、月30万円の売り上げ減少を懸念していたことが29日、分かった。

 警視庁捜査1課と富坂署は同容疑者が経営上の悩みを抱えて一家を殺害し、自殺を図ったとみて調べている。

 調べによると、江成容疑者は自宅にある作業場でパンフレット作成などの仕事をしており、複数の業者と取引していた。

 大口取引先の男性従業員が27日午後7時ごろに訪ねた際、同容疑者は「得意先が廃業してしまい、月30万円の売り上げがなくなってしまうのは厳しい」と漏らした。

 この取引先は埼玉県に移転する予定で、江成容疑者は従業員に「付いて行こうかな」と話した。従業員は初めて聞く話で、「(同容疑者は)いつものような元気がなかった」としている。(引用終わり)
コメント (4)
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