武富町のやり方は育鵬社版を増やす




 

 8月23日の八重山地区協議会で、八重山地区では育鵬社の教科書を採択することになったが、武富町は東京書籍の教科書を採択した。協議会は強制する機関ではないから、竹富町が東京書籍の教科書を選択したことは違法行為ではない。

 しかし、これまでは地区協議会で選択した教科書をそれぞれの市町村が採択するのは慣例となっていた。そうしなければ教科書無償措置法の精神に背くからだ。武富町は協議会の慣例を破って、協議会で選択した教科書以外の教科書を採択した。協議会の慣例を破る行為は全国で始めてらしい。
 今までは、教科書を無料配布するために教科書無償措置法が適用されることを優先させて、採択地区協議会で全員一致でひとつの教科書を選択するのを慣例としてきた。しかし、武富町は教科書無償措置法が適用されるよりも、協議会で選択した教科書を無視して、武富町独自の教科書選択を優先させた。

 もし、最終的に武富町か東京書籍の教科書を採択したなら、地区協議会で決めた教科書以外の教科書を採択してもいいということになり、他の市町村でも地区協議会の選択した教科書以外の教科書を採択してもいいことになる。地区協議会の権威の崩壊である。
 これは沖教祖にとって危機である。育鵬社の教科書を採択しやすくなるからだ。沖縄には育鵬社の教科書を採用している地区はない。しかし、市町村で採択できるということになれば自民党系市町村で育鵬社の教科書が増える可能性は高い。


沖縄県内の各採択地区を構成する市町村

採択地区名 市町村名
国頭地区 名護市、国頭村、大宜味村、東村、今帰仁村、本部町、宜野座村、金武町、伊江村、恩納村
中頭地区 うるま市、沖縄市、宜野湾市、読谷村、嘉手納町、北谷町、北中城村、中城村、西原町
那覇浦添 浦添市、那覇市
島尻地区 豊見城市、糸満市、南城市、八重瀬町、与那原町、南風原町、渡嘉敷村、座間味村、粟国村、渡名喜村、久米島町、南大東村、北大東村、伊平屋村、伊是名村
宮古 宮古島市、多良間村
八重山 石垣市、竹富町、与那国町


 もし、武富町のように採択地域協議会の決定に従わないで教科書を採択するということになると、育鵬社の教科書を採択したい市町村は採択地域協議会の決定に従わないで育鵬社の教科書を採択してもいいということになる。
 採択地域の崩壊である。

 玉津石垣市教育庁が八重山地区で育鵬社の教科書を採択させるために色々難儀なことをやっている。それは石垣市、武富町、与那国町の三市町の同意を得なければ八重山地区で育鵬社の教科書を採択することができなかったからであり、石垣市だけ育鵬社の教科書を採択するのならば色々難儀なことをする必要はなかった。
 それぞれの市町村で自民党系の首長が育鵬社の教科書を採択したければ、武富町と同じことをすればいい。武富町がやったことは既成事実であるから他の市町村が武富町と同じことをやっても沖教祖は文句が言えなくなる。
 ただ、竹富町は育鵬社の教科書を嫌い、東京書籍の教科書を選んだが、武富町のやり方をまねる自民党系の首長である市町村は育鵬社の教科書を採択するようになる。

 県は9月8日の協議は有効であると国に意地をはり、国の発言を逆手にとって「有効性については、最終的な決定は八重山地区の当事者が行うものだ」と八重山地区の指導を放棄している。八重山地区では教科書が統一されなくても仕方がないと県教育庁は考えているのか。

 自民党が沖縄で育鵬社の教科書採択の拡大を狙い、武富町の行為を利用するとなれば、最悪の場合、四年後には採択地域が崩壊し、市町村別に教科書を選択することなる。そうなれば育鵬社の教科書を採択する市町村は確実に増えるだろう。


「公募校長現実離れ」 府教育委員が橋下知事と直接対決へ
■ 教育基本条例案総辞職の構え

 大阪府の橋下徹知事率いる地域政党「大阪維新の会」が9月府議会に提案した教育基本条例案をめぐり、橋下知事が府教育委員と直接意見交換する方向で調整していることが29日、府関係者への取材で分かった。府教育委員の大半は橋下知事自身が迎え入れた経緯があるが、条例案が可決された場合、総辞職も辞さない姿勢で反発しており、議員提案の条例案を橋下知事が説明にあたるという異例の“直接対決”になりそうだ。

 府関係者によると、意見交換会の開催は、橋下知事側から提案され、10月7日で調整している。橋下知事は「今の教育委員会制度では、教員と教育に対する責任の所在が全くわからない」と条例案の正当性を主張しており、その趣旨や意義などを説明、理解を求めるとみられる。

 ただ、条例案が示した正副校長約400人の公募や、任期が設定された正副校長が担うことになる学校運営のあり方をめぐっては、維新内でも再検討の必要を認める声がある。10月3日には、維新府議が、府立高校の校長7人から意見を聞く予定にしており、大阪市長選、府知事選のダブル選を見据えて橋下知事が条例案の見直しを検討する可能性もある。

 現在、6人の府教育委員は、1人を除いてすべて橋下知事自身が任命。特に、大阪樟蔭女子大学講師で算数教材の「小河式プリント」で知られる小河勝(おごうまさる)委員や、立命館大教授で「百ます計算」の実践で知られる陰山英男委員らは、「学力向上」を最重要テーマに掲げた橋下知事の肝いりで任命された経緯がある。

 しかし、今月16日の教育委員会議では、条例案について「ちゃんと教育現場をみて条例案を出したのか」「横暴としかいいようがない」といった批判が噴出。条例案を原案通り賛成する委員は1人もおらず、条例が成立すれば、府出身で常勤の中西正人教育長を除く5人の委員が「総辞職するしかない」という声まで出ていた。

 知事との意見交換について、陰山委員は産経新聞の取材に「知事との会合は1回限り。これからの大阪の教育の方針を決める上で非常に重要な場になる」と強調。「大きな方向性を決める条例案の提案にしてはあまりに性急。教育のプロとして絶対にうまくいかないという確信がある」と指摘し、「民間人校長のすべてが成功しているわけではない。公募で正副校長の候補者を数百人集めるというのは現実離れしている」と改めて批判した。
                          産経新聞 9月29日(木)15時32分配信
 学力向上」を最重要テーマに掲げた橋下知事は大阪樟蔭女子大学講師で算数教材の「小河式プリント」で知られる小河勝(おごうまさる)委員や立命館大教授で「百ます計算」の実践で知られる陰山英男委員を教育委員している。素晴らしい。
大阪維新の会の教育改革案はすごい。正副校長約400人の公募や、任期が設定された正副校長が担うことになる学校運営は強烈であり、めちゃくちゃで空中分解を起こしそうな案ではある。橋下知事が学力向上を目指して任命した府教育委員でさえ「横暴としかいいようがない」といった批判を出すほどだ。
大阪府の素晴らしいのは、維新の会に対して教員組織や公務員、そして教育委員たちが思ったことを言えることだ。維新の会も彼らの意見をちゃんと聞いて、条例案を直したりしている。歯に衣着せぬ討論ができるというのは大阪府の改革が素晴らしいものになる保証だ。

とにかく、自民、民主、公明など既成政党全てと対決して改革を進めているというのはすごい。大阪府の改革が成功すれば全国に広がるだろう。大阪の改革に期待しよう。
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