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 石垣市内の中学校で社会科を教えている上原邦夫教諭は、「中国の経済発展に従い、日本商品やキャラクターの『パクリ』も報道される。子供は敏感に反応して、中国は悪者というイメージを抱きつつある」と八重山の中学生が中国に悪い印象を持つことを危ぶんでいる。
「中学生に教えるべきとても肝心なことを無視しているのではないですか」と上原邦夫教諭に言いたくなる。「パクリ」は絶対にやってはいけないことではないですか。中学生が中国に対して悪者というイメージを抱くかどうかを危惧する前に、中学生に徹底して、「パクリ」をやってはいけない、著作権や特許権を犯してはいけないということを教えるのが大切ではないですか。中国のパクリは非常に悪質だ。そもそも中国政府がパクリを容認している。中国のパクリや特許権侵害は深刻な国際問題になっている。そのことを教えるべきだ。

 中学生が「中国は悪者というイメージを抱きつつある」のは中国のやっていることに対しての中学生の個人的な判断である。中学生が中国を誤解しているのなら危惧する必要があるが、中国の現実を見て悪者というイメージを持つのなら危惧する必要はない。

 商品開発は莫大なお金がかかる。苦労して開発した製品をパクルことは商品開発をした会社に莫大な損失を与える。パクリは絶対にやってはいけないことだ。パクリは犯罪行為であるのだ。
それなのに上原邦夫教諭はパクリをした中国を批判する中学生を否定して、中国を擁護している。これでは中学生に著作権、特許権の保護の精神を教えることはできない。



 上原加亀一組合長は、「あの事件をきっかけにいろんな問題が出てきた」と延べ、衝突事件以前は問題がなかったように述べている。
しかし、 中国漁船衝突事件現場の映像をインターネット上に“流出”させた一色正春・元海上保安官(44)は、産経新聞の取材に、
「ありのままを見て判断してもらうにはあれしかなかったと今でも思うが、何の注釈もなく出したのは少し乱暴だったかもしれない。映像には無数の中国漁船が写っている。衝突だけが注目され、日常的に違法操業が行われている中で起きたという「背景」が伝わっていないという思いはある」
と中国漁船の船団が日常的に違法操業が行われていたと発言している。

 中国漁船が仕掛けた網を破ったりして八重山の漁師を尖閣諸島の領海から追い出したというのは一年前にも報じていた。そのことを上原加亀一組合長が知らないというのはおかしい。

 沖縄タイムスは、1970年代から昨年までの中国漁船が次第に尖閣諸島の了解を占領していった過程は書かないで、「だが、『宝の海』は昨年9月、『緊張の海』と化した」と書いている。『緊張の海』は中国漁船が尖閣諸島の領海を占領した時から始まっているのであり、中国漁船が巡視船に衝突した時からはじまったのではない。中国漁船が巡視船に衝突するという前代未聞の事件は中国漁船が我が物顔で尖閣諸島の領海を占領していた証拠である。

 驚いたことに、タイムスは「これまで、台湾船とは競合してきたが、尖閣北方で創業する中国船とは遭遇することはなかった」と書いている。日本の領海に入ってきた台湾の漁船が巡視船に沈没させられた事件が数年前に起こった。台湾の漁船が沖縄漁船が仕掛けたはえ縄を切って漁の邪魔をしていることも新聞に何度か載った。台湾の漁師が珊瑚を密漁していることは何度も新聞に掲載された。それで「台湾船とは競合」してきたといえるだろうか。

 タイムスの記事は、八重山の漁師と中国の漁師は仲良くやってきたというニュアンスで書いてある。中国の漁船が日本の領海内で漁をしているのを「競合」していると言えるのだろうか。日本、台湾、中国の領海を共有しているのならタイムスの記事にも道理はあると思うが、問題になっているのは日本の領海で台湾、中国の漁船が漁をしていることである。なぜ日本の領海内で台湾、中国の漁船が漁をしている問題で「八重山が昔から近隣諸国と友好関係を築いてきた」という話になるのか。
 八重山の漁船も台湾や中国の領海に自由に出入りしているのなら、「八重山が昔から近隣諸国と友好関係を築いてきた」といえるが、八重山の漁師が中国の領海に侵入したらすぐに拿捕されて、高い慰謝料が要求される。
「八重山が昔から近隣諸国と友好関係を築いてきた」かも知れないが、それは昔のことであり、今は違う。






 驚いたことに、今日のタイムスには、「昨年の九月に尖閣諸島周辺の領海から退去させた中国漁船は138件あったが、事件後は激減した」と述べている。事件前は多くの中国漁船が尖閣諸島周辺の領海に侵入していたが、海上保安部の巡視船に衝突した中国漁船の船長を逮捕したあとは中国漁船が尖閣諸島の領海に侵入しなくなったことが明らかである。


 「石垣の産業は台湾から多くの寄与を受けているだけに、『対岸とつながったほうが豊かになれる』と確信。現実味を帯びてきた自衛隊の先島配備は、台湾との関係においてプラスに働くか、疑問だ」

台湾は台湾の領海を軍隊が守っている。軍隊が領海を守るというのは世界の常識だ。復帰前はアメリカ軍がちゃんと守ってきた尖閣諸島の領海を復帰した後は日本政府がちゃんと守らなかったから、中国の漁船が尖閣列島の領海を占領したのだ。日本政府が尖閣諸島の領海を守るのは当然であり、台湾政府もそれは理解するはずだ。自衛隊が先島に配備されても台湾との関係は変わらない。プラスにもマイナスにも働かない。

 漁船の領海侵犯や密輸などの民間の行為を取り締まるのは海上保安庁であって自衛隊ではない。台湾の民間人にとって先島への自衛隊配備は関係ないし、貿易等に支障をきたすことはない。台湾も日本も民主主義国家である。台湾政府と日本政府は友好関係にある。先島に自衛隊配備をしたからといって台湾政府と日本政府が険悪な関係なるとは考えられない。

 沖縄大学の又吉盛清客員教授は、中国と台湾の漁民は、領有権を主張するものではなく、「自分たちの生活を守りたい」という声があり、争いは双方にとって大きな損失になると実感したと述べている。又吉盛清客員教授のいう争いとはなんのことなのかはっきりしないが、問題になっているのは台湾漁船や中国漁船が日本領海へ侵入して漁をすることである。
 又吉盛清客員教授は「争いは双方にとって大きな損失になる」と述べているが、台湾漁船や中国漁船が日本の領海へ侵入して漁をするのは日本の大きな損失である。それが問題になっているのであり、中国と台湾の漁民は、領有権を主張しないで、日本の領海にどんどん侵入している。中国と台湾の漁民が領有権を主張しなくても、行動で日本の領海に侵入しているのであり、それを許すかどうかが問題になっているのだ。
又吉盛清客員教授は、中国と台湾の漁民が領有権を主張しなければ、日本の領海に侵入して漁をしてもいいといっているのだろうか。

 八重山の漁船は台湾や中国の領海に侵入していない。恐らく侵入すればすぐに捕まるだろう。一方的に日本の領海に中国と台湾の漁民が侵入する状態が続いているのに、「中国と台湾の漁民は、領有権を主張するものではなく「自分たちの生活を守りたい」という声があり、争いは双方にとって大きな損失になると実感した」という又吉盛清客員教授は台湾や中国の漁民の利益だけを守ろうとしている。
「自分たちの生活を守りたい」理由があれば、日本領海の赤サンゴをねこぞき密漁し、日本の領海の魚を取りたいだけ獲っていいのか。又吉盛清客員教授にあきれるだけだ。

「100年ほど前、双方は海を平和的に利用していた」と又吉盛清客員教授は述べているのには苦笑するしかない。100年前と現在では状況が全然違う。漁船の漁獲能力も全然違う。もし中国、台湾、日本漁民が「自分たちの生活を守りたい」ために尖閣諸島の魚を獲りたいだけ獲ると、すぐに尖閣諸島から魚が居なくなるだろう。
 与那国漁民は高級魚のマチを絶やさないために禁猟期を設定している。ところが台湾の漁民はそのマチを獲ってしまうのだ。与那国の漁民が日本の領海であることを伝え、立ち去るように警告しても台湾漁民は出て行かない(数週間前にテレビで放映していた)。これが現実だ。

 現実の深刻さを理解していない、机上の生活をしている大学の教授は「国家に振り回されず」と述べているが、領海侵入、違法操業、密輸などは国家が取り締まらないと大変なことになる。

 又吉盛清客員教授は、「国家に振り回されず、冷静に将来を展望し、関係を築いてほしい」と本気で考えているのだろうか。先島の人々だけで「資源」の利益を共有できると信じているのは考えが幼稚だ。

 復帰後、日本政府が尖閣諸島の取り締りを疎かにしてきたから、日本の領海が台湾や中国の漁船に荒らされてきた。日本、台湾、中国の政府がきちんと領海を監視したほうが先島の台湾や中国との交流も発展できる。
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魂の・・・アート俳句 六百八十一~六百八十三句

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