Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

五条河原落書~その7

2012-07-01 13:49:48 | 日記・エッセイ・コラム

7月も、拙ブログを宜しくお願いします。2012=平成24年も、早折り返し点となってしまった。余り年齢の事は話題にしたくないのが本音だが、やはり後半生とも言われる年齢ともなると、日々の時間の経過も速く感じられるものとなる様だ。「日々是好日」なる言葉がある様に、今日、そして明日からの日々を、少しでも有意義にしたいとの気持ちもあるにはあるのだが、中々に思うに任せない所多いのも事実であります。

さて、官公庁や大企業の利害を優先させたとも揶揄される、消費増税法案を衆院通過させた野田民主党政権だが、他にも芳しからぬ方針を、一方的に打ち出しているのはご存知の通り。福井県下のK電力・大飯原子力発電所の一部再開や、安全面が危惧される、在日米合衆国軍の滑走路不要な新型飛行機 MV22オスプレイ号の沖縄・普天間基地配置に道を開くなど、「国民の生活が第一」とした初めの政治姿勢は跡片もなく消え去り、自由民主党前政権の後を追って、霞が関官僚勢力や、不公正な一部財界の御用商人になり下がった感があると見るのは、俺一人ではないだろう。ここらで先月よりの読物「五条河原落書」の第7話に会話を譲る事としたいが、最早民主党に政権を担う力はなく、今後の政策方針の表明を待たずに、衆院解散総選挙にて、改めて民意を問うた方が良いのではないか、と強く思う次第である。

陽もとっぷりと暮れ、夜を迎えた馴染み処に落ち着いた例の3人、母堂の消息と居所が分り、再会の期待高まる偽!弁慶の旅の前途のつつがなきを祈り、酒気を汲み交わしての会話が続く。

偽!大黒「本当になあ。消費増税の件も、社会的に強い輩ばかりに配慮した結果になっちまったが、それ以外にも問題は多いな。福井県下の原子力発電所再開と、在日米合衆国軍の新型飛行機配備問題は、その双璧やろうな。」

偽!義経「どちらも、人命や健康にとって『危ない』って事で共通してますよね。大黒様の仰った福井の発電所は、活断層の上にあって危険や言われてるのに、民主党政府と来たら『追って安全策を講じる』などと言って、十分な審議や協議もせず、経済界のドラ声に負けて、恒久再開に踏み切ってしまった。首都の国会周辺で、数万とも十万とも言われる国民市民が、本気で抗議行動の挙に出たのはご存知ですな。」 偽!大黒も「ああ、聞いとるぞ。弁慶はどう思うや?」

偽!弁慶は応じ「あの集会、これまでの野党や労働組合主導と違って、国民市民の各位が自発的に集まり、声を上げたのが新しい所ですな。電子の呟き ツィッターや、実名での交信が原則の、フェイス・ブックとか言われる新通信手段の活躍も目立ちましたな。こうした言動が根付き、定着すれば、我国の世論も変わって行く期待が持てる思うんですが。まあ野田首相は『何か大きな音がするな』などと呑気に構えておられるが、そんな事ができるのも、あるいは今の内かもですな。」

偽!義経「それに引き換え、先日あった、主な電力企業の株主総会は、どこも相変わらずの有様でしたな。多くの株主の各位は意識を変え、原子力発電所の廃止に向かえと強く仰っているにも関わらず、会社側とそのサクラ株主は、十年一日変化のない、原子力と高コストの温存を図って、そうした意見を握り潰している。それでいて、政府主導のT電力の国有化なんかは、良い子ぶって受け入れたり。そんな手法がいつまでも通用するはずがない事を、もう良い加減に気がつかんといかん所ですが。」

偽!大黒「それは、沖縄の在日米軍基地への新型飛行機配置の問題にも表われておるな。新輸送機 MV22オスプレイ号は、元々基本構造に無理があって、これまでにも各国にて大事故を生じているそうや。我国にての配置先となる沖縄・普天間は、そなた達も知っての通りの住宅地。一朝事ありゃ、タダでは済まんのは、アホや四足でも分る事や。まあ、最初の搬入が山口・岩国になった事と、安全策の確立まで試験飛行を自粛させたのは、一応の成果やろうが。」

偽!弁慶「その不安、拙者も無関係ではなさそうですな。拙母は紀の国にて健在なるも、その次期飛行機の試験飛行は、紀の国上空にても実施予定だそうじゃないですか。」

偽!大黒「そうなんよな~。そなたの母堂のおわす所は、南紀の白浜温泉郷の近所。あの上空まで試験飛行域とは、ワシもつい先日知った所やで。」

偽!義経「弁慶の母堂の居所の上が試験飛行域ってのも遺憾だが、他にも我国の何カ所かの領空にて、試験の予定がある様だ。何とか人口の多い所を避けさせるとかの対応が是非とも必要ですな。」

偽!弁慶「それ以前に陛下、殿、そんな安全面も疑わしい危険な代物を核兵器同様、我国に初めから持ち込ませぬ様にするのが肝要かと心得ます。現に沖縄県内の各自治体よりは、強い反対意見続出ですからな。」

偽!大黒「それ大事。そればかりやないで。我航空自衛隊の次期主力機材の選定にしても、過分に米合衆国メーカーに配慮する余り、高過ぎる買い物をさせられているとの批判が強いのや。まあ、これは燃料原油にしても同じだが。欧州の戦闘機 ユーロ・ファイターなんかは相当に買い得感があったそうやんか。いつまでも対米ベッタリでいるとそうなっちまう訳よ。まあそなた達は分ってくれてる思うけどな。」

偽!義経「大体、20世紀後半の我国を絶対的に支配した、戦後レジーム自体が過分に米合衆国寄りですよ。この大元の仕組みを根底から作り変えないと、祖国日本の21世紀以降の展望は見えて来ないでしょう。」

偽!弁慶「殿に激しく同意です。本当にまあ、先の震災復興と消費の両増税も、前世期末の放漫財政がなければ避けられた訳だし、普段より全国にて節電が徹底しておれば、原子力発電所の再開だって、恒久的なそれは避けられると思いますよ。夏場とかの当面は必要としても。まあ原発の件は、未来に核兵器開発の可能性を残そうとする策謀や、との話も聞いておりますが。」

偽!大黒「それも有りかもな。さてさて、意見もひとしきり出た所で、一つ区切りにしようかな。弁慶は、明日午前紀の国へ向け出発やな。まあせいぜい見送ってやるわ。大体どや?10日もありゃ一応戻れるやろ。母上が、上洛される日程は別としても。」

偽!弁慶「左様ですな。大体仰る日数で、往来可能と心得ます。陛下には、此度は母の事でお骨折り下さり、誠有り難き事と心得ます。」(敬礼)

偽!義経「それがしも、良き事と心得ます。まあ弁慶、せいぜい気をつけて行って来たれ。後、心地良いからと言って、あちらに居付くなよ!」

偽!弁慶「ああ、何々。殿、その点は大丈夫ですよ。拙者は、必ず戻ります。それと、拙母が京に出る事となれば、その日程は、改めて相談させて下さいませ。」

偽!大黒「その所は心配無用や!とに角餓鬼時分に別れて以来やろ。母堂に元気なとこ見せて来たれや!じゃ、又明朝な。」

偽!義経+弁慶「心得ました。有難うございます!」 

以下次号。本編は、フィクションであります。

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2 コメント

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「福井の発電所は、活断層の上にあって」・・・福... (annu)
2012-07-02 01:49:55
地震学者が発表していたものの、無視して原発を創ったと雑誌で読みました。
もし、その震源が動いたら、今度こそ放射能は広範囲に・・・どうしましょう。
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annuさん、今回も有難うございます。7月も宜しくお... (HAKASE(jnkt32))
2012-07-02 07:13:32
本当に、原発立地の問題は詰めが大甘で、活断層の評価も大いに疑問符のつく所です。
そうですか、あの福島発電所は、活断層の指摘があったにも関わらず、建設が強行された所あったのですね。拙方も同じ。若狭湾にて地震が生じれば、同じ問題に直面します。前もっての有力な対策はないものでしょうか。
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