Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

新幹線の安全は大丈夫か~再考

2015-07-05 11:08:42 | 日記・エッセイ・コラム

2015=平成27年7月も、拙ブログを宜しくお願い致します。この梅雨も佳境に入り始めているらしく、連日曇り時々雨の優れない空模様が続く。

気象情報によれば、南方には第9号~第11号の三台風が控え、内少なくとも一台風は今週後半より来週初めにかけ、我国本土に接近する可能性大の様だ。既に大雨に見舞われ、土砂災害を生じ始めている九州南部の、これ以上の被害拡大がない様祈ると共に、これから風雨が予想される、当地をも含む本州の我々も、警戒を新たにしたい所であります。

さて、警戒と言えば、遺憾な事に自然現象にととまらず、人間の芳しからぬ行為についても同様でなければならないのが現実だろう。先月末の6/30(火)日中、神奈川県下を大阪方面へ向け全開走行中の東海道新幹線列車内にて生じた火災事件。70代の男性容疑者の焼身自殺が原因で、無関係の女性旅客に犠牲を生じた事、その他の乗客にも20名超の重軽傷を生じた事、全国の新幹線史上初の列車火災となった事が共に大変遺憾な所である。表向きは、社会保障の現状に不満を抱いての凶行と言う身勝手なものの様に見受けられるが、一時は過激勢力によるテロ行為の線が疑われた様だ。詳細は、警察当局の捜査が続いている為、立ち入った見方は控えたいが、その様な可能性が僅かでもあるのなら、徹底的に踏み込んで事件の背景を追及して頂きたいものだ。俺自身としては、何者か、あるいは何らかの良からぬ組織が前述の死亡した容疑者を実行犯として使い、新幹線列車と運行システムの安全態勢を試したのではないか?との疑念が拭い切れないでいる所である。以下、俺の邪推を含めてではあるが、(哲学者 梅原 猛博士流に)思うままに記してみる事としたい。

上記の事件は、東海道・山陽新幹線列車「のぞみ225号」 N700A型 第X59編成の先頭1号車で発生した。男性容疑者が、隠し持った可燃性の液体(ガソリンの可能性大)を頭部よりかぶって点火したのは、正に運転台直後の前部乗降口の辺りだった。この事より、同容疑者には、運転士の方に危害を加える意図はなかっただろうか。又、壁一つ隔てただけの運転台に侵入できれば、列車運転システムの内、相当箇所の詳細を、男性容疑者の背後にいた可能性ある、或いは往年の日本赤軍とか、ISなどの様な過激勢力に、携帯通信などで電送する事も可能だったかも知れない。出火当時、列車がトンネル内だったらしい事も気になる。ここの所は、運転士の方のきわめて適切なご判断で、トンネル脱出後に緊急停止となるのだが、その停止箇所も救助活動や消火活動の難しい高架部分であった。又、1号車後方で巻き添えとなり、落命された女性客の近くの化粧室より、大音響がしたとの情報もある。そうした所からの不審な可能性も、引き続き追って頂きたい所だ。

これも邪推で恐縮だが、もし仮に、男性容疑者と、裏で彼を操った勢力があったとすれば、以下の様なやり取りも考えられよう。

容疑者「これを実行すれば、多くの乗客の方々を道連れにする事となりかねないが、それは許されるのか?」

裏勢力「ある程度の犠牲は、仕方がない。」

これは、過激勢力に共通する暴力的論理ではないか。 最期の時、列車内の容疑者は涙を流していたとも言われる。社保体制への不満もそれはあったかもだが、その裏で、過激勢力に何らかの弱みを掴まれ脅された容疑者は、上記の事件実行に至ったのでは?と言う、あくまでも推測ではあるのだが。

本当は、こうした記述をすべきではないのは分っている。しかしながら、今夏の我国は、安全保障法制の採決を控えており、大変緊張した情勢だ。しかも一年後には三重県下にて、先進国首脳会議「伊勢志摩サミット」の開催も決まり、その先2020=平成32年には東京五輪をも控え、我国の国内警備、セキュリティのあり様が根底からが問われる本当の「正念場」。そんな折に生じたこの事件は、ある程度でもこうした捉えられ方をしても良いのではないか、と俺などは感じるのだが。

次に、考えられる対策に触れたい。航空機並みの手荷物検査の実施は、本当は必要だが、日に数十万とも言われる多くの乗客の便宜を考えれば、速やかな実施は困難ではないか。とりあえず実現できそうな事は、鉄道警察官もしくはその立場に準ずる民間保安警備要員の、全線に亘る列車警乗であろう。最も利用密度の高い、東海道・山陽新幹線の東京~新大阪間の「のぞみ」「ひかり」ではできるだけ二名、「こだま」を含む最低でも一名、トンネルが多くある新大阪以西の山陽区間と東北、上越、北陸、それにこれから開通の北海道の各線でも一名の警乗はお願いしたいものだ。又、九州島内や山形、秋田の各線にても、地上の鉄道警察隊と乗務の方々の連携態勢を根本から見直し、列車内巡回の強化と共に、列車内の事件事故にこれまで以上に機敏に対応できる様、組織や態勢を構築すべきではないだろうか。今回の事件当該となった、JR東海社は当然ながら、大手保安警備企業とも提携している。直ちに実施は困難であろう事は分るが、こうした情勢も顧慮して、少なくとも、混雑度合いの高い「のぞみ」「ひかり」の各列車に保安警備要員を必ず警乗させる態勢は、速やかに真剣に考えて欲しい。その事が、乗客は勿論、乗務の方々の生命を守る事に資するなら、多少のコストの運賃への反映はやむを得まい。

もう一つ、12年後に予定される、リニア中央新幹線の東京都内~名古屋間開通が大きな転換点になるだろう。リニア新線の各駅にては、航空並みの手荷物検査、身体検査を必須にできる様にし、各新幹線にても徐々にで良いから、それに準じた対応にして行くべきではないかと愚考する。短期では無理としても、12年あれば基礎研究をも含む実施準備は可能な様にも思えるのだが。後、東海道・山陽新幹線の主力車種 N700及びN700A系には、乗降口周辺には防犯カメラが既に設置されている。あくまで様子を見た上で、客室にも防犯カメラの追設を検討すべきだろう。又、緊急ブザー報知機器にしても、これから設置が進められる乗務の方との通話機能を、速やかに普及させるべきだ。それと、こうした事件を外部で防止する方法として、ガソリンなどの危険な可燃物を販売する時は、車やバイク、重機などの給油を除き、必ず身分証の提示を求め、使途に不審な所ある場合は販売を拒否できる様、法制面を見直す必要も生じるかも知れない。

犯罪面でもそうだが、色んな事共の安全を考える上で大きな前提だった「人は悪事に走らない」事を神聖視する「性善説」は残念だが死んでしまった。そうである以上、此度の様な事件を含めての「安全」の問題は受け身ではなく、「安全は、タダではない」「自らを、自らで守る」の様な、積極姿勢を以て語られ、乗務や駅務の方々との連携をも含めて思考され実行されるべきだろう。それが一定でもできてこそ、不幸にも落命された方への最大の供養でもあるし、負傷などで大変な目に遭遇された方々へのお見舞いにもなる事と思う。画像は先月下旬、米原駅にて捉えた試験列車「ドクター・イエロー」の勇姿であります。

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4 コメント

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Unknown (ココ)
2015-07-05 23:18:56
新幹線の事件 ・・・本当に驚きましたよねぇ~~。
ハカセさんのおっしゃるようにテロの可能性も無きにしも非ずだと・・・
焼身自殺と言えば 運転免許証のコピーを持っていたという不自然さから
新宿で焼身自殺をした人もあちらの人?という話と絡めて今回も??っと言う説も・・
まぁ火を使って日本の旗を焼いたりするのがお好きな国だから・・・

ところでやっとこせ 世界遺産決まりましたねぇ~~!
それにしてもあの国のやり方本当に頭に来ます。
日本は正直者だから賛成してさっさとあちらだけ全員一致で登録させておいての 手のひらが返し!
大体、あの国を信用する日本もバカですよ。
最初から強制労働はない!って突っぱねれば良かったんですよ!
いい加減に振り回されるのはやめましょうよ!
こんな事されてても仲良く~~!なんて言ってる人いるんでしょうか?
返信する
ご見解有難うございます (HAKASE(jnkt32))
2015-07-06 13:09:37
ココSAN、この7月もご見解を有難うございます。
此度の新幹線列車火災事件は確かに衝撃ものだったんですが、
その一方で「いつかは」と薄々思っていた事が、遂に現実になったか、と言う気がしたのも事実です。
焼身自殺した容疑者が持っていた免許コピーより、拙方も一時は貴見解の事をふと思ったりしましたね。
結局、その線はなかったんですが、背後に何かあるのでは?との想いは今も消えていません。
難航した世界産業遺産登録認定も一応決まり、まあ良かったってレベルですね。
戦中の強制労働とかの経緯で大韓民国が同意せず。調整が厄介だった様ですか、登録条件として出された半島の遺跡を先に認定させる下りは正に貴見解通り。
「やはり食わせ者やなあ」と些か呆れ気味に見ております。
まずはお礼まで。
返信する
セキュリティ ( mie...*)
2015-07-07 19:11:22
この間までマイナンバー制度について
個人情報を守るために必要不可欠なセキュリティーを投じてきましたが
今回の新幹線事件で
新たなるセキュリティ問題が提起された気がいたします

飛行機のようなかなり厳しい
検査チェックまでは難しいとしても
ある程度の簡易検査が
これからは必要になってくるかもしれませんね

非公開で走ってるドクターイエロー
私も実際に走る勇姿を一度は
眺めてみたいものだわ~~
北海道に新幹線が走っても
このドクターイエローは来ないしなぁ~~~
返信する
ご見解感謝、続き (HAKASE(jnkt32))
2015-07-07 21:13:12
ミーSANもご見解を有難うございます。先日のご親族ご成婚誠におめでとうございました。
IT面のセキュリティ同様、公共交通を利用される方々の命の安全ほ保障する事は絶対の命題ですね。
仰る様に、新しい課題が、深刻な形で浮かび上がって参りました。
航空路線とは条件の異なる新幹線。乗客各個の身体・手荷物検査は現状無理としても、
それを少しでも補完する対策は必須でしょう。不幸中の幸いかもですが、
列車客室の防犯カメラ設置は、今後順次実現する運びとなりました。
お客によっては違和感をお感じかもですが、これだけ脅威が増してはやむを得ないでしょう。
将来必ず開通する、リニア新幹線にてはトンネル区間もずっと多く、
運転指令による無人走行が原則らしいので、航空並みの検査態勢の確立が必須だと心得ます。
画像の方、恐縮ですが、「幸せ伝説」もある試験列車 ドクター・イエローを時折拝める我々は、
そこの所は恵まれている事を自覚しないといけませんね。
東北日本方面は、電力方式が異なるのと、寒冷地対策が未施工の為、進出できない訳でして。
ただ、来春の北海道新幹線開通の暁には、もう一つの幻の試験列車「イースト・アイ」が
貴地元近くまでお伺いするみたい。ご覧になる機会に恵まれる事をお祈りします。
まずは、お礼まで。
返信する

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