Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

新しい 対外地雷対策支援を理解する

2024-07-05 14:31:39 | 国際・政治
先頃の 国際連合・安全保障理事会合は、議長国が対ウクライナ侵略の暴挙を続けるロシア国とかで 話にならない。今も続く 中東・ガザ問題戦闘停止の課題もさる事ながら、これでは同じく深甚な ウクライナ危機の望ましい和平など当面は無理だろう。

かと申して、そう深刻な言葉ばかり並べるのも能がない事は認める者だ。我国は現憲法の制約もあって 明かな対外軍事協力や支援ができない立場は承知だが、人道支援の名目なら 相当にできる事もあるのではないか。その内の大きな一つ、地雷除去の技術支援につき 一歩前進ともいえる動きがありそうだ。この件につき 今朝の読売新聞ネット記事を引用して、みて参る事に。

「政府、地雷対策でウクライナ支援へ・・内戦の地雷処理で経験豊富なカンボジアと協力」

政府がカンボジアと協力し、地雷被害に苦しむウクライナなどの国々への総合的な支援策を打ち出す方針を固めたことが分かった。日本の援助で カンボジアが培(つちか)ってきた地雷対策の知見も生かす仕組みとなる。

上川外相がカンボジアを訪問し、7/6に発表する予定だ。主に
(1) 地雷のリスクを回避するための教育、啓発 (2) 除去 (3) 被害者のサポート
ーで支援を行い、地雷探知機を活用するための研修をカンボジアで行うほか、女性や子どもが地雷被害を受けないよう民間活動団体 (NGO) が啓発活動を実施する。

人工知能(AI) を使って埋設場所を予測するシステムの開発も進める。政府開発運所(ODA) を活用し、除去技術などを持つ日本企業に加え、国際機関や NGOとの連携推進も図る予定だ。

日本は 1998=平成10年以降、カンボジアに総額 1676億円以上の無償資金協力を行い、内戦で残された地雷の処理を支援してきた。同国は地雷対策で 世界有数の経験と技術を持つまでになっている。上川氏は今回の同国訪問で、対策を巡る両国間の連携強化を狙う。

一方 上川氏は支援策発表に関連して、ロシアによる侵略で 地雷被害が深刻化しているウクライナに対し、近く大型の地雷除去機を供与する方針も表明する。これまで数十台の (地雷)探知機を提供してきたが、除去機の供与は初めてとなる。

日本は昨年、対人地雷禁止条約(オタワ条約) 締約国会議で議長を務めるほか、ウクライナの地雷対策に関する国際会議も主催する。今回の支援策を通じ、貢献ぶりを国際社会にアピールしたい考えだ。(引用ここまで)

戦場などにおける地雷除去支援は、かねての懸案と心得る。直の軍事支援には当たらない以上、我国としても相当に踏み込んだ支援が可能ではないかと かねて思っていた分野だ。

遅れはしたが、今回ようやく地雷除去支援・協力への具体像が見え始めた事は評価する者だ。安全第一は勿論だが、その上で紛争下にある一般国民市民の命の安全確保は、曲りなりにも先進国の地位にある我国にもその責務があろう。中核を担うのは陸自となろうが、技と力量をつけ始めたカンボジア国とも綿密に連携の上、まずは急を要するウクライナ国への手当てを急がれたく思う。

左派野党内には今回の地雷対策を含め、救命の為の資材を供与する人道面の支援すら軍事支援と看做す強引な見解があるやに聞く。事実なら 暴論もいい所だ。そうした物事を悉く曲解し、自勢力に有利な様に利用する不正義を通してはならない。対外地雷対策は あくまで人道支援の内との国民的理解をすべきと拙者などは心得る。その上で、関係国とも確かな連携の上で 速やかに安全確実な対応が進められる事を強く望みたい。

今回画像も振り返り恐縮。先年春訪れた、静岡・富士市内の富士河畔より仰いだ霊峰富士の様子をもう一度。通る線路は、海外にも知られる JR東海道・山陽新幹線。稀(まれ)な目撃は幸運ともされる人気試験列車「ドクター・イエロー」の雄姿を拝める機会も後僅かとか。
コメント (4)
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