コナサン、ミンバンワ!
梅雨も終盤に入ったとかで、当地名古屋は短時間に滝の様な大雨が降っては止み、と言った不安定な天候が続いています。ご存じの様に、西日本や九州を中心に大雨から来る大規模な水害も目立ち、残念ながら犠牲となった方もありますね。
被災各位には、心よりお見舞いを申す次第です。
さて、先日実施の第22回参議院選挙にて、第一党民主党が大きく議席を減らし、後退した事もご存じかと思います。参議院全体の半分に当たる非改選分を含め、連立関係にある国民新党の議席を含めても同院の過半数には届かず、今後は野党の賛同を得なければ法案成立も難しい状況。
日本国憲法第59条「衆議院の優越」規定を生かし、参議院にて否決されても衆議院の賛成多数で再可決する方途もありますが、現政権の勢力は衆議院にても再可決の条件たる2/3を割っており、こちらにても、野党の理解と協力を要する現状。菅政権の運営は、益々難しくなったと申せるでしょう。
直接の敗因は、選挙戦終盤になって突如菅大臣が触れ始めた消費税の将来へ向かっての引き上げの可能性に言及した事であるのは事実ですが、複数の民主党幹部の政治資金に関する疑惑や、決して適切とは言えない外国人参政権とか選択的夫婦別姓法制化策動への対応、それに在沖縄米合衆国軍航空基地に絡む沖縄県の負担軽減策に失敗した鳩山前政権の後遺症も考えられるでしょう。
今回は勝利した形の自由民主党にしても、この結果を手放しで喜べる訳ではありません。
想えば、天文学的とも言える巨額の累積財政赤字や経済危機、医療危機、それに少子化に拍車をかける保育不安などなど、その原因となったのは同党のバラマキ政治だったからであります。
今回は、言わば民主党がポロを出したから揺れ戻しの形で自民票が伸びた形だが、今後の政局へのフォローが不良なら、遠くない時期に必ず行われる衆議院の解散総選挙にても、大きな勝利を収める事は叶わないでしょう。
中小勢で健闘が光った「みんなの党」も同じ事。
公務員制度改革、行政刷新などで消費税増税は不要との主張だが、これはやはり「当面は不要」の域を出ないと強く思います。
もう60年以上も改定のない日本国憲法を見直さない事が、ただの問題の先送りに終わっている様に、消費税のある程度の引き上げはやむを得ないとは思う。ただ、それに当たっては、抜本的な行政見直しが不可欠であるとの主張には、一定の賛意を表しておきます。
後、今回も投票率は伸びなかった様ですね。60%割れは大変遺憾。これだけ待ったなしの難題が山積みであるのに、国民的関心は今一つ。
本投票の前日までできる、期日前投票が着実に普及しているのがせめてもの救いでしょうか。
平成初期の冤罪事件に苦しみ、最近ようやく公民権を回復した栃木県の菅谷利和さんが、先日の地元紙C新聞に投票にお越しの記事を載せていらし、その中で「一度失ったからこそ、普通である事、当たり前の事の有難味が分かった」とのコメントをされていました。
20年に近い歳月、公民権を奪われて生きた方のお言葉だけに、大変重いものを感じるのは私一人ではないと思います。
その上で「選挙権は、当然だが大切な権利。煩わしく思わず投票を」と仰っていました。同じ立場なら、恐らくはほぼ全ての人々が抱く気持でしょう。
今からでも良いから、各政党には、党派レベルで争っている場合ではない国難的状況を理解把握して頂きたい。常に「何が一番大事か」を念頭に行動を願いたい所であります。
P.S 次回は7/19(月・祝)以降に掲載致します。*(日本)*
梅雨も終盤に入ったとかで、当地名古屋は短時間に滝の様な大雨が降っては止み、と言った不安定な天候が続いています。ご存じの様に、西日本や九州を中心に大雨から来る大規模な水害も目立ち、残念ながら犠牲となった方もありますね。
被災各位には、心よりお見舞いを申す次第です。
さて、先日実施の第22回参議院選挙にて、第一党民主党が大きく議席を減らし、後退した事もご存じかと思います。参議院全体の半分に当たる非改選分を含め、連立関係にある国民新党の議席を含めても同院の過半数には届かず、今後は野党の賛同を得なければ法案成立も難しい状況。
日本国憲法第59条「衆議院の優越」規定を生かし、参議院にて否決されても衆議院の賛成多数で再可決する方途もありますが、現政権の勢力は衆議院にても再可決の条件たる2/3を割っており、こちらにても、野党の理解と協力を要する現状。菅政権の運営は、益々難しくなったと申せるでしょう。
直接の敗因は、選挙戦終盤になって突如菅大臣が触れ始めた消費税の将来へ向かっての引き上げの可能性に言及した事であるのは事実ですが、複数の民主党幹部の政治資金に関する疑惑や、決して適切とは言えない外国人参政権とか選択的夫婦別姓法制化策動への対応、それに在沖縄米合衆国軍航空基地に絡む沖縄県の負担軽減策に失敗した鳩山前政権の後遺症も考えられるでしょう。
今回は勝利した形の自由民主党にしても、この結果を手放しで喜べる訳ではありません。
想えば、天文学的とも言える巨額の累積財政赤字や経済危機、医療危機、それに少子化に拍車をかける保育不安などなど、その原因となったのは同党のバラマキ政治だったからであります。
今回は、言わば民主党がポロを出したから揺れ戻しの形で自民票が伸びた形だが、今後の政局へのフォローが不良なら、遠くない時期に必ず行われる衆議院の解散総選挙にても、大きな勝利を収める事は叶わないでしょう。
中小勢で健闘が光った「みんなの党」も同じ事。
公務員制度改革、行政刷新などで消費税増税は不要との主張だが、これはやはり「当面は不要」の域を出ないと強く思います。
もう60年以上も改定のない日本国憲法を見直さない事が、ただの問題の先送りに終わっている様に、消費税のある程度の引き上げはやむを得ないとは思う。ただ、それに当たっては、抜本的な行政見直しが不可欠であるとの主張には、一定の賛意を表しておきます。
後、今回も投票率は伸びなかった様ですね。60%割れは大変遺憾。これだけ待ったなしの難題が山積みであるのに、国民的関心は今一つ。
本投票の前日までできる、期日前投票が着実に普及しているのがせめてもの救いでしょうか。
平成初期の冤罪事件に苦しみ、最近ようやく公民権を回復した栃木県の菅谷利和さんが、先日の地元紙C新聞に投票にお越しの記事を載せていらし、その中で「一度失ったからこそ、普通である事、当たり前の事の有難味が分かった」とのコメントをされていました。
20年に近い歳月、公民権を奪われて生きた方のお言葉だけに、大変重いものを感じるのは私一人ではないと思います。
その上で「選挙権は、当然だが大切な権利。煩わしく思わず投票を」と仰っていました。同じ立場なら、恐らくはほぼ全ての人々が抱く気持でしょう。
今からでも良いから、各政党には、党派レベルで争っている場合ではない国難的状況を理解把握して頂きたい。常に「何が一番大事か」を念頭に行動を願いたい所であります。
P.S 次回は7/19(月・祝)以降に掲載致します。*(日本)*
