Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

日台半導体生産連携を もっと積極的に

2021-02-09 22:21:28 | 社会・経済

昨日午前、高知県沖にて訓練中の海自潜水艦が付近を航行中の大型商船と衝突、乗組員複数が負傷し艦体の一部を破損した一件は誠に遺憾だ。事前に商船接近を察知しながら回避に失敗した事と、事故報告が大きく遅れた事 (約 3H) は看過できない大きな問題だ。

折しも福井県下の薬品メーカーが薬剤品質管理などを改竄、捏造などを行って犠牲を伴う人的被害多数を生じたとされるかどで 116日にも及ぶ最も重い営業停止処分を受けた由で、これも看過できない事態。又後日取り上げようと思うが、前述の海自事故も同じ位の重大事案との認識を持って 厳正に事故調査と検証、それに再発を防ぐ為の 国民向け総括を行って頂きたい。この詰めが甘いと国民的信頼が揺らぎかねないと同時に、自衛隊の存在と活動を良しとしない左派勢力に 広報を含む諸活動に対する妨害の口実を与えかねないとみるからだ。

本題です。その防衛安保の分野にも関わる「産業の米」とも言われる半導体生産の問題。この所品薄が指摘され、家電産電はもとより 今や半導体依存にドップリと浸かる 自動車産業にも減産やむなしの動きが出ているという。今 大声では申せないかもだが、国によっては需要が持ち直している所もあるだけに、その応需が叶わず 売上を逃す様な事態が続けば、新型感染症禍に見舞われ続ける我国の経済復興を遠のかせる事にもなりかねない。以下、日経新聞ネット記事を引用して みて参りたい。

「台湾 TSMC、日本に先端半導体の開発拠点」

半導体受託生産で世界最大手の 台湾積体電路製造 (TSMC) が日本に初の本格的な開発拠点をつくる方向で最終調整に入ったことが 2/8、明らかになった。中国(大陸)が今後、台頭してくるのを睨み、米国や日本との連携を深めて先端技術の開発を急ぐ。

近く取締役会を開き、早ければ週内にも発表する。TSMC の広報担当者は同日、日本経済新聞の取材に対し「コメントはできないが、決定次第発表する」と答えた。

経済産業省も 半導体を戦略分野とみている。世界をリードする TSMC と日本企業の連携強化に補助金などを通じ、支援する意向がある。

新拠点では、半導体の「後行程」ともいわれるパッケージ(封止)作業などに関連する開発を主に手掛ける。生産ラインの設置も検討する。半導体製造で最も技術を要する「前工程」ではないが、近年 後行程も重要視されるようになっており、ノウハウ獲得に世界の半導体各社しのぎを削る。

日本は世界でも有数の装置メーカーや素材メーカーが集まる。TSMC はこうした日本企業とは、既に台湾で連携を進めている。ただ 先端の半導体開発を急ぐには、一段と関係を深める必要があり、日本進出が欠かせないと判断したようだ。

TSMC は現在、海外初となる先端の半導体工場を米国に建設するため、準備を急いでいる。日本にも先端の開発拠点を設けることで、今後は日米台の強みを効果的に活用し、現在世界最大手である優位性を今後も堅持したい考えだ。(引用ここまで)

予防ワクチンの確保や国内開発促進のあり方にも代表される様に、政府与党の新型感染症対策はスピード感に欠けるとしてよく揶揄もされるが、それはむしろ 引用記事の様な半導体生産のあり方に対して向けられる方が当を得ているのではないか。特にワクチン関連は、政府与党側の努力に不足があるよりはむしろ 有事ともいえる大規模流行に対応すべく実効性ある法整備の立ち遅れによる所だろう。ここの所は野党の協力姿勢態勢不良と、報道メディアの「正しい啓蒙」から逃げるが如き不良姿勢による所が大きいと思う。そうした不備と真摯に向き合う事もせず、ただ単に政府与党の不足を詰るだけの姿勢は 不勉強というものではないか。

話を戻す。それにしても、半導体生産とその開発についての日台連携は もっと積極的かつ密接に行われて良いと思う。既に相当量が中国大陸での生産に頼っている所もあるとは思うが、分野こそ違え 一朝事あれば、自国内優先という事で対外輸出をたちどころに止めたり制限したりというのは、流行続く同国由来の新型コロナ・ウィルス感染症流行初期に生じた マスクの極端な品薄問題にも現れていたではないか。

とまれ、まだ最終決定には至らずにつき 断定的な言及は控えるべきだろうが、先端半導体の開発と生産に我国内が選ばれる事は歓迎の一方、より高精度で信頼性の高い製品を生み出す為 より高い信頼の構築も不可欠だろう。こうした我国への開発拠点進出にしても、今回の様な場合は行政を含め 我国側からもっと誘致の為の動き(アクション)があっても良い様に思う。

それに伴う産業面の防諜策も当然必要で、台湾側の揺るぎない信頼を勝ち得る為の 全力での努力が必要だろう。その事が、我国内での半導体安定供給への一助ともなるのだ。理想は勿論 国家レベルのスパイ防止法制定実現で、これが叶えば台湾のみならず 米・英・豪を初め同盟側各国からもむしろ信頼される様になる事だろう。今回画像も先年ので恐縮。岐阜県の戦跡、関ヶ原近くで見かけた 東海道・山陽新幹線上下列車邂逅の様子を。


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