Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

今回参院選雑感 その➀ーエネ安保に真摯でない勢力を選ばず

2022-07-01 12:31:25 | 国際・政治

2022=令和 4年 7月も、拙ブログを宜しくお願い致します。本当に「気象有事」と呼んでも良さそうな、想像を超える猛暑の到来。折しも中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症流行も下げ止まり、再び増勢に転じ始めたとの情報もあり、熱中症対策とのかね合いもあって 難しい対応を迫られそうだ。一旦のマスク外しに慣れた若い世代が 再び厳しい用心ができるのか?の辺りも注意して状況を見守った方が良さそうだ。

海外に目を遣れば、香港の対中返還 25周年とかで、習 近平(しー・じんぴん)・中共国家主席も加わっての 大規模な記念行事が進行中の様だ。これまで築いた経済の一大拠点の歴史を中共政府といえど 無視する訳には行かなかっただろう反面、我国を含む欧米など「西側圏」にて折々問題視される「言論の自由」などの文化は遂に回復せず、結局は「共産中国」に併呑されるのではないかとの見方も大きくある。既に返還済の澳門(マカオ)共々、大経済圏として位置付けたい意図も見えはする反面、中共による統治を焦り強行すれば、国際社会からの不信や猜疑など 失うものも大きい様な気もするのだが。

本題です。その猛暑の折 諸事大変なのは理解するが、任期満了に伴う参院選(全議席中半数改選)の本投票が 7/10日曜に迫った。前述の気象有事や よく言われるウクライナ危機、日本円の対外為替安などに伴なう物価上昇が我国社会最大の懸念材料だろう。与党側も 低所得層向けの給付策などの案を持ってはいる様だし、野党側よりは 消費税の時限的減免措置の主張が出されている。勿論 選対の為の政局的主張であるのは分っているが、公職選挙法に則っている以上、そうした主張は原則自由につき まぁその辺りは「言わせておく」事にしようと思う。

その上で、拙者が投票に臨むにあたって参考にしようとする重い一つが「経済・エネルギー安保」についての姿勢だろう。ウクライナ危機に際し 対露制裁など欧米側と共同歩調を取る我国に対し、露側の報復的姿勢も目立つ様だ。その大きな一つにつき、今日の時事通信ネット記事を引用して みて参りたい。

「サハリン 2」ロシアが接収=プーチン氏が大統領令ー日本商社出資の LNG事業」

プーチン露大統領は 6/30、日本の商社が参加する極東サハリン沖の石油・天然ガス開発事業「サハリン 2」らに関し、ロシアが新設する企業に移管するよう命じる大統領令に署名した。ロシア紙・コメルサント電子版が報じた。事実上 露政府が接収するもので、ウクライナ侵攻を受けた対露制裁への報復とみられる。日本企業が事業を継続できるか不透明だ。

サハリン 2 の事業会社 サハリン・エナジーには、露国営天然ガス独占企業・ガスプロムが約 50%、三井物産が約 12.5%、三菱商事が約 10%それぞれ出資。液化天然ガスLNG の生産量の約 6割が日本向けとなっている。大統領令は 今回の対応を「非友好的な行為に関する特別経済措置」としており、事業会社が新会社に移管されることで、日本の調達に影響が出る恐れがある。(引用ここまで)

ウクライナ危機の直前、我国側は 中東カタール国との LNG購入契約の一つを打ち切ったと言われている。相手国の契約面での不興が一因だった様だが、対外情報網がしっかりしておれば、前述危機に伴ない 露側の対日姿勢が硬化するだろう事は一定察知できたのではないか。露はこれまでにも「いざとなれば、強硬報復」の姿勢を露わにしており、サハリン 2 の問題も、事前に善後策が打てたはずだ。「出資しているから、まさか契約を反故にはしないだろう」の見方が極めて甘い事を露呈している様に思えてならない。

まだ結論が出た訳ではないが、どの様な形になるにせよ「サハリン 2 」の事共からも、我々は学ばなければならないのではないか。確かに中東の政治情勢も安定を欠くものがあり 相当のリスクは免れないだろうが、だからといって「距離が近いから」などとの理由で 多くをロシアに依存するのも一考を要さなかっただろうか。難しさはあっても 米合衆国などから一定量を確保できる様にするなど「エネルギー調達の多角化、多様化」に本気で取組む姿勢のある候補を 今回参院選でも是非選び、討議の場に送り込まなければとも思う所だ。

日本及び日本人の利益にどう貢献すべきかとの思考は、それは各候補や各政治勢力で アプローチの差異があっても良いとは思うが、その一方で常に「何が一番大事か、最優先すべきは何か」を絶えず追う 信念ある強い姿勢こそが望まれるものだと心得る。参院選では、拙者はまず そうしたエネ安保の問題と真摯に向き合える人物を 基本与野党に関係なく選びたいと思う。これには勿論 安全確保が前提の、原子力発電所の条件付再稼動に前向きか否かも含まれる。何が何でも原発直ぐ停止志向の左派野党は、少なくとも拙選択の対象とはならない。今回画像は 昨日訪れた、緑に覆われた 拙近所・金山公園の夏景色を。

コメント (2)
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