銃撃の犠牲となった 安倍元総理のお見送りが一区切りを迎えた。奈良県警による容疑者取り調べが進み、犯行の引鉄(ひきがね) となった 容疑者母親の対某宗教組織向け寄付が 1億円超規模に上る事、その寄付の為に 祖父の地所売却などを一方的に進めた事、数年前までに 破産などで一度は遠ざかった当該宗教組織の活動を再開した模様で、その時期にこの組織へ向けた 安倍元総理が活動を理解する旨のビデオ・メッセージを寄せ、少し後に容疑者の目に入ったらしい事などが分ってきた。
又、準備した銃火器の 火薬類を含む材料や製造手引きの情報などの多くがインター・ネットから入手できたとの供述もある。もう一つ、前述宗教組織と安倍元総理の関連を把握したタイミングで、ネット上に出た多くの左傾反安倍勢力の 罵詈雑言レベルの不良投稿を目にする機会もあったのではないかとの指摘も聞いた。奈良県警には是非、安倍元総理の警護上の失態を挽回すべく こうした所の調べを丁寧に、周到に進める事を求めたい。特に言論面を含めたネット情報の危険な一面は、こうした事件の再発抑止の観点からも 強い追及を願いたい。
我国事件史に確実に残るだろう 此度の犯行動機にはまだ謎が多くあるからだ。一部の各界人各位から指摘のあった、国際レベルを含む 政治思想の背景が本当になかったのかについても、是非踏み込みを願いたいものだ。その動向によっては、今回容疑者が「実は使われの身。所謂雇われヒットマン」だった線もなくはない事ともなるのだから。詳細不明につき これ以上の言及は控えるが、今まで再三長距離弾道ミサイルなどを撃ち出して 対日脅威を煽ってきた某国が、前述事件後完全黙秘を決め込んでいる様なのも 気にはなる所だ。
今後の与党内動向も含め 政局面も軽視できない情勢も分かっているが、今回は今秋にも見込まれる 安倍元総理の葬儀、もしくはお別れの会について、先日の産経新聞ネット記事を引用して みて参りたい。海外よりの弔問申し出は今も多く、外務省は対応に追われる様だが、誠に有難き事にして 故人となった元総理の対外影響力を物語るのも事実である。
「安倍氏『国葬』待望論 法整備や国費投入問題 政府『国民葬』構想も」
参院選の街頭演説中に銃撃され死亡した 安倍晋三・元首相の政府主導の葬儀について、自民党内や保守層から「国葬」を求める声が上がっている。ただ 元首相の葬儀に国費を投じることには批判的な意見も根強い。国家に貢献した功労者をどう弔うのかー。政府は今後 検討を進めるが、米国をはじめ諸外国が異例の弔意を示す中、日本自身の対応が問われている。
「現時点で 政府として決定していることはない。過去の例や 遺族の意向も含めて検討したい」松野博一・官房長官は 7/12の記者会見で。安倍氏の国葬を行う考えがあるかを問われたが、明言を避けた。
過去の例に照らせば、国葬となる可能性は高くない。法的根拠となる国葬令は 1947=昭和 22年に失効している。1967=同 42年に生前の功績を考慮して 吉田 茂・元首相の国葬が例外的に行われたが、それ以降は 首相経験者の国葬は一度もない。
最近は 内閣と自民による「合同葬」が主流で、安倍氏もこの形式となる可能性が有力視される。ただ 首相在職日数で憲政史上最長を誇る安倍氏に対し、最大の礼遇を望む支持者の声は強い。国葬令は失効しているが、必要な法律がなければ整備するのが政治の役割りでもある。政府内からも「法律をつくって国葬にすればいい」(官邸筋)との声が上がる。
それでも二の足を踏むのは、葬儀に国費を投入することへの批判が根強くあるからだ。国と自民党が費用を出し合う合同葬でさえ、一部野党や左派メディアは反発する。全額を国が負担する国葬をあえて復活させればさらに強く抵抗し、政権運営にも影響しかねない。こうしたことを考慮し、政府には「国民葬」を模索する動きもある。内閣と自民党、国民有志の主催で 佐藤栄作・元首相が死去した際に行われた。
安倍氏の追悼をめぐっては、むしろ海外の方が積極的に映る。バイデン米大統領は、安倍氏が死去した 7/8に弔意を示す半旗の掲揚を指示した。印でも 7/9に同国各地で掲げられた。一方 日本が半旗を掲げたのは 7/11。松野氏はその理由を、死去した日の「翌営業日」と説明し 保守層の批判を招いている。「国際社会で 日本の存在感を高めた功労者の葬儀をどう執り行うのか。政府の対応を 国民や国際社会が注視している。(引用ここまで)
困った事に、やはり内閣にも緊張感がない。諸外国は直ぐに対応した半旗の掲揚も、我国の方が後だったのは恥ずかしい。松野官房長官の理由説明が「死去の日の翌営業日」というのも いかにも屁垂れており、これでは国際社会に説明ができないではないか。下手をすれば、ほぼ地球上全部から弔意を寄せられた何カ国かと 今後外交関係が芳しくなりかねないリスクも孕む。
左派野党と同メディア勢力が、多くの総理経験者の葬送に用いられた「内閣・自民合同葬」にさえ反発するというのは、元々そうした事共への「当然の弔意」を表す意思がないからだ。だから此度の安倍元総理のお見送りに際しても、こいつらの雑音は無視・スルーするだけの話ではないか。
従一位に叙され、我国最高位の勲章をも得た大人物の葬送。理想は勿論 国葬だ。こうした事の決定も、全ては岸田現政権の意思と覚悟次第だろう。理想を先行させるなら、是非我々の前に その決然とした所を見せて頂きたい。どの様な与党側の提言やアイデアも、聞く耳を持たない左派容共勢力の「雑音」を無視する覚悟も含めてだ。その上で やはり今の経済・財政状況からどうしても難しいと言うなら、最低でも国民葬にてのお見送りを実現させるべき。
拙個人は、安易な妥協をすべきではないと心得る。それを行うと、後の世代の「後悔」を招く懸念が大きくあるからだ。そうなってからでは、取り戻しも難しいだろう。先日の通夜や告別式の模様を振り返っても、国民の望みは「本当は国葬」ではないかとの想いがする所だがどうか。今回画像も、先年ので恐縮。近畿日本鉄道・近鉄名古屋駅にて出発準備に入る 伊勢志摩方面特急列車「しまかぜ」の様子を。この便は、安倍元総理も生前何度かご乗車だった記憶がありまして。以下に 関連記事をリンク致します。(私的憂国の書様) 岸田内閣は安倍総理国葬論という国民を二分する議論に真正面から挑め - 政治 (fc2.com)