余り映画とかには興味の湧かない拙者だが、今日の第 94回米アカデミー賞授与式にて、我国の村上春樹さん原作の「ドライブ・マイカー」が国際長編映画賞に輝いたのは ウクライナ危機を初め暗い報が多い中、数少ない喜ばしい朗報といえよう。まずは出演、制作の各位に一言の祝意を申したい。村上さんの原作を含め 相当な経済効果が見込めそうだが、その方の効果大も併せて祈念したい。
本題です。そのウクライナ危機を含め 近代戦はネットなどによる情報戦の面も大きいのはご存じだろうが、我国政府も防衛省を先頭に ようやく対策を本格化させる動きを見せている様だ。以下 今日の読売新聞ネット記事を引用して、みて参りたい。
「防衛省、フェイクニュース分析する『グローバル戦略情報官』新設へ」
防衛省は 4月から 各国の発信やフェイクニュースを分析する「グローバル戦略情報官(仮称)」新設する。軍事行動と情報戦やサイバー攻撃を組み合わせた「ハイブリッド戦」への対処力を強化する狙いがある。
戦略情報官は 報道やツィッターなどの SNSを使った発信の真偽、意図を分析し、フェイクニュースによる世論誘導を防ぐ役割を担う。4/1にも同省調査課に配置する。
ハイブリッド戦は、ロシアが 2014(=平成26)年にウクライナ南部クリミアを併合した際に 世界的に知れ渡った。露軍は 今回のウクライナ侵攻でも、攻撃の口実を作る偽装工作やサイバー攻撃を行ったとされる。
中国(大陸)も 世論誘導で相手を揺さぶる「三戦」(世論戦、心理戦、法律戦)を重視し、中国軍が AI(人工知能)などの先端技術の導入を進めており、政府は対応が急務だと判断した。(引用ここまで)
前述の 複合する戦術の組み合わせによる「ハイブリッド戦」への対応は、欧米なら普通の取り組みだろう。我国はこれまで、そうした海外では普通の防衛面の取り組みが弱かったのは否めない所だろう。防衛省はそうした弱みを克服すべく、迅速で力強い対応を望みたいものだ。
事実や真実と異なる、不適切な大衆操作を狙った「フェイク・ニュース」は ネット界にても普通に自回っているだろう。防衛省による そうした情報の真偽への対応力強化は当然も、現実の技術力は民間の方が勝っている所も大きいだろう。防衛省も、民間からの必要な学びは 躊躇わず謙虚に行って頂きたい。
同時に 我々国民の側も、既成報道やネットの SNSなどに出回っている情報について 正しい理解把握ができる様努める姿勢が必要だろう。既成メディアも一部社局の報道取り上げに偏向が見られる所があるが、ネットの SNSは更に酷い情報も飛び交っており、我々はその情報の真偽を くれぐれも安易に真に受ける事なく、自己責任で見極めなければならないという事だろう。
自衛隊の前述専門官ポストも、これから発足する所。初めの頃は 多少の失敗や不具合もあろうが、そこは民間と同じ「トライ&エラー」という所だろう。もうご存じだろうが、決して失敗を恐れたり嫌ったりして欲しくない。そうした事共の上に、より信頼性の高い対応策が築かれる事もある。情報面を含めたハイブリッド攻勢は、やはり中・露・北鮮辺りが仕掛けてくる可能性大とされる様だが、どうか怯む事なく この手の事共に取り組んで頂きたいと思う。今回画像も先年ので恐縮。当地愛知と東隣・静岡両県の境近く、湖西市内の東海道・山陽新幹線列車の様子を。