2018=平成最後の 9月末日。当地愛知は、これから荒天に見舞われそうだ。つい先刻、我国本土へ接近中だった、台風第 24号が和歌山県下に上陸。先般の同第 21号以上の影響が出るかもだが、少しでも大過ない事を祈りたい。又、南方のインドネシア国にては 十数年前に続く震災が生じたとかで、こちらへもお見舞いの意を表したい。この状況下、沖縄県知事選挙も行われ、現状 野党多数の推す 玉木デニー・自由党幹事長が優勢とか。与党推薦の 佐喜眞 淳・前宜野湾市長のいずれが当選しても、それは沖縄県の有権者各位の意思だろうが、前者当選と場合は 政府側や在日米軍とのやり取りが難しくなるリスクがあるのは事実だろう。
さて、昨日に続き 稿を起こしたのは、保守側の多くの各位がお感じの様に、新聞や TV報道の姿勢に芳しくない所が目立ったからである。先般の国連総会にては、マハティール・マレーシア国首相(恐れながら、以下『マ首相』と略させて頂く)が我国の憲法改正についての質問に答える形で「もしも改憲により、日本が『戦争』に行く事が許される様になれば、それは『後退』を意味する」事を述べられた由。又、「対外派兵の禁止や、武力行使の厳しい制限ある日本国憲法を参考に、マレーシア国の改憲を検討する」事を表されたとされる。このご見解に朝日新聞が飛びつき、恰もマ首相が 我国の護憲原理主義思潮にお墨付きを与えた様な印象操作をした節が強く感じられたので、ここに指摘する次第。
マ首相は、広く知られる通り、マレーシア政界の超大物で 政見や思考も幅広く、大いなる力量は拙者も尊敬する所。勿論 一通りの親日家ではなく、我国を語られる時には、我国の尊厳や主権にも当然配慮の上の言動と心得る。今回「後退」とされたのは、明らかに先の大戦の様な 大規模な軍事行動の事で、安倍現政権が目指す 自衛隊の対国際連合向けの人道面や現地の社会資本整備、それに 独立国として当然の、有事に際し 現地に居たり暮らしたりする邦人救出の為の活動及び国連平和維持軍 PKFへの限定参加は「戦争」の範疇ではない。国連の要請での 自衛隊対外活動にしても、戦前の様な「あの様な戦争」に繋がらぬ様心すべし、と忠告をされたという事だろう。そこの所と、続くマレーシア国の改憲構想で 日本国憲法が「一つの参考とされる」レベルの所を増幅し、さも「憲法改正は、議論や思考さえ悪事」の様に印象操作を図る辺りに、朝日新聞制作編集陣の「強い悪意」を感じるのは、拙者一人ではあるまい。
もう一つ不愉快だったのは、昨日午後放送された東京放送 TBS系の TV報道番組だ。その中で 1977=昭和52年 9月に生じた、バングラディシュ国を舞台にした 日本赤軍構成員複数による「ダッカ日航機乗っ取り事件」を取り上げた際、犯人複数側の要求で「超法規的措置」により出獄した 女性極左活動家が取材に応じ「現在は、事件などにつき深く反省をしている」旨の発言をしたも、これも恰も 当時の犯人や関係者が「総懺悔」の形で同じ姿勢でいる様な印象操作をしている感があった。とんでもない!複数の殺傷沙汰まで起こした、日本赤軍の一部構成員複数は、未だに逃走しているし、その一理由は 既に逮捕拘束され、死刑判決が確定している仲間の刑執行を阻止し、奪回する為だとも聞く。取材した元女性容疑者がそうした様に、日本赤軍の全構成員が「深く反省」などしていない事は明らかだ。
前述の乗っ取り事件が起きた同じ時期、やはり同様の事件に遭遇した旧西独政府は、航空機搭乗員の安全に留意しつつも犯人連中を銃撃で斃す処置を執った。置かれた状況にもよるだろうが「やらねばやられる」緊迫の下では、こうした処置はやむを得ない場合もある事を 拙者は当時の週刊誌報道で知ったものだ。その事を一方的に揶揄しながら「テロ分子を輸出する国になり下がった」国際的批判はスルーである。更に、日本赤軍の首謀格 重信某の家族も同様の反省をしている様な風の画像で、いやに中途半端な終わり方をしていた。何やら「逃げ」の様な、無責任な風情であった。金平某とかいうメイン・キャスターの意向か、左派シンパも何人かいるといわれる TBS上部の方針かは知らないが、まあ後味の悪い結末ではあった。
こうした新聞や番組に広告や CMを打つ様な「目標の為には手段を選ばぬ」極左過激勢力ばりの 番組提供者スポンサーの不良姿勢も如何かとは思うが、一番良いのは やはり我々読者や視聴者が「読まない、見ない、買わない」心がけだと 改めて強く思う。想えば、沖縄知事選他、反米軍や反自衛隊行動などで 左派勢力の連中が「必ず TVを見られたし」との主張をするやに聞いている。つまり、今や 報道姿勢の公正さが疑われる既成メディアばかりを真に受けて頼ってばかりいては、己も思考や判断を誤る場合があり得るという事だろう。まあネット報道媒体も玉石混交なので、その見立てや向き合いにはそれなりの思考を要するのも事実だが、それがより望ましい読解力(リテラシー)を育てるなら 努力を惜しむべきではないだろう。それは勿論、芳しからぬ事共に近づかぬ毅然とした姿勢を伴うものだろう。今回画像は、いよいよ原色での活躍が後僅かとなった、名古屋鉄道の特急車 パノラマ・スーパーの様子を。以下に、ダッカ日航機乗っ取り事件の資料をリンク致します。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%83%E3%82%AB%E6%97%A5%E8%88%AA%E6%A9%9F%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E4%BA%8B%E4%BB%B6