秋雨が続き、梅雨と大差ない長雨という趣の ここ暫くの天気だ。明日から一旦は回復し 夏の暑さも戻る日がありそうだが、どうも年毎に、本来の春秋にあった快適な気候が減って来ている様に感じるのは気のせいか。地球温暖化が指摘されている折、もしかすると 将来は我国の気象も 赤道直下熱帯地域よろしく、雨季と乾季だけの気候になってしまいやしないか・・それだけはパスしたいが、などと芳しくない想像に陥る事もある最近だ。以前から、一言記そうとは思っていたが。
本題です。ロシア国極東・ウラジオストクにて進行中の、複数国首脳による「東方経済フォーラム」の席上、プーチン同国大統領より、かねて懸案とされる 日露平和条約の無条件締結なる提案が唐突に発出された。国内経済が低迷するといわれる同国と「いつかは条約を」との立場たる我国の希望に、見かけ上一定は沿った様な提案だが 勿論到底真に受けられるものではない様だ。我国側には長年の懸案たる、未解決の北方領土問題が横たわるからである。露軍による要塞施設の建設も進んでいると言われるが。
諜報出身といわれるプーチン現大統領は特にそうだろうが、旧ソ連邦時代を含め、歴代の対露外交交渉は どこの国にとっても難しさが際立つ様だ。特に領土に関しては、トルコ国の前身・オスマン帝国が対露戦の挙句 元の領土の過半を失った苦渋の歴史もあるやに聞く。今回、同席の安倍総理大臣が 明確な反論に直ぐ出なかったのは、そうした所や出方を探り 我国側の見通しを立てた上で反応を示そうとした意図が見て取れる。つまり、困難な対露交渉のこれからを見据えた上での態度であったという事だろう。
この「明らさまな反論をしなかった」事につき 直ちに玉木国民々主党代表が噛みつき、同調した立憲民主、日共、社民、自由の少なくとも 5野党が追及の姿勢を示し 国会閉会中審査を申し入れた様だが、前述の事共から余り意味があるとは思えないし 実現の見通しも不透明な様だ。無理をして主張を通せば「又 政局利用か?」との不快感を伴う疑念を抱かれかねないし、拙者もそう感じる所である。難しい対露外交の歴史を踏まえた上で 要望を表したり追及に臨むのが野党の務めだとも心得るのだが、果たして自覚しているのか 疑問な所だ。
今回も、最後にネット報道記事をリンク致す次第だが、プーチン大統領の今回提案を鵜呑みにすれば、悪くすると北方領土交渉を 長期に亘り棚上げされる事になりかねないともいわれる。安部政権としては、その様な事態に陥る事を避ける為に 拙速な反論を控えたと思われるのが拙感想だ。この件、暫くの間 一定は長い目で見て参りたいと思う所だが。画像の方は、今夏は出かける機会を逃した 新潟・山形県境近くの日本海岸の様子を。今年中はどうも叶わない様で、又来年の楽しみという所です。 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180913-00000068-jij-int