生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

お寺から教会へ(その7)

2006-12-15 13:32:09 | 日記

Mさんのご主人が車で迎えに来て下さったので、秋田恵み教会のかたが車で先導して下さり、秋田中央教会に向かいました。(大変お世話になりました)
大叔母は確かに秋田中央教会に通っていたことがわかりました。大叔母を知っている数人のかたとお話してから、公園墓地に向かいました。


この日(10日)秋田はとても変化に富んだ天気でした。晴れていたかと思うと、突然雨が降ったり、からっと晴れたり……。教会で礼拝を捧げている間は、かなりの雨が降ったようです。ところが礼拝が終わって外に出るといいお天気。公園墓地に行ったときもいいお天気でした。


母は、父の通夜と葬儀の時が晴れていたので、「お父さんが守ってくれるから、今回も絶対晴れる」と言って傘を持っていきませんでした。天気予報では、雨の確率50%だと言っているのに……。それでも母は晴れると確信していて、朝ホテルから荷物を宅急便で自宅に送ったのですが、その中に傘も入れていました。
結局、母のいうとおり傘は必要なかったのですが、わたしは心配だったので持って行きました。もし母がイエスさまを信じたら、不動の信仰を持つようになる気がします。母は、わたしのように迷うことがなく、こうと決めたらまっしぐらに進むタイプなのです。


前日、お寺に納骨したときも雨は降らず、感謝でした。とても寒かったのですが、秋田の人は「今日は暖かい」と言っていました。12月に入るとみぞれが降る日が多いのだそうです。1月以降は、お墓は雪に埋もれてしまうので、春まで納骨もできないそうです。

 
大叔父と大叔母のお墓にいってから、Mさんご夫妻と歓談しながら昼食をいただくと、もう帰りの新幹線の時間が迫ってきました。男鹿半島に行った一行も駅にもどってきました。男鹿半島の方は全く雨が降らなかったそうです。
帰りの新幹線で「秋田を満喫できてよかった」とわたしが言うと、
「なに言ってるの。わたしたちが行ったのは、お寺とお墓と教会だけじゃないの」と母が言いました。
そういえばそうでしたが、私の心は満ち足りていました。母も大役を果たしてほっとしているようすです。


父の遺骨を遠い秋田のお墓に納骨してしまっても悲しみに沈まないことが自分でも不思議です。それは、分骨しているからかもしれません。年が明けたら教会に納骨できるのですから。それよりも大きく心を占めているものは、天国で父や大叔母と再会できるという希望です。
いまごろ、大叔母と父が秋田弁でこんなふうに話しているかもしれません。


「おや、まぁ。あんたも、キリストさ信じてここに来たのけ」
「んだ、んだ」
「えがったっすなぁ」

(秋田弁、ちょっとちがっているかも……)


               おわり


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