3年前の今日、乳癌で入院しています。手術は8日でしたが、手術の1週間も前に入院したのは、たくさんの検査があったからでした。喘息で肺機能が弱かったこと、麻酔にアレルギーがあったことで、リスクが大きかったのです。
手術は成功し、その後再発転移もなく元気でいます。感謝。でも、死への備えをしておかなければなりません。
先月は祈祷会で4回シリーズで「死と葬儀」についての学びがありました。その折り、葬儀に関する要望を書いておくようにとすすめがあり、用紙が配られましたので今朝書きました。
自分の葬儀に関してかなり具体的に書くようになっています。葬儀式場の希望、祭壇の希望、好きな聖句、讃美歌、聖歌。思い出を語ってくれる人、教会生活の思い出。仲間に残したい言葉。家族に伝えたい気持ちや残したい言葉……等。もちろん、法的な効力のあるものではありませんから、いくら教会で葬儀をして欲しいと書いていても、主人がだめだと言えばそれまでですが……。
これは3年前にも書いて提出しています。更新というかたちで今回書きましたが、前回書いた物のコピーがありましたので比べてみました。
大体は同じですが、書いたのは2003年3月。乳癌になる前でしたから自分の葬儀はまだずっと先という思いがあって、切実な思いで書いていませんでした。今は違います。父の死を目の当たりにして、死について深く考えさせられていた時期でもありますから、しっかり書いておかなくてはという気持ちです。
前回と違ったことは納骨の希望です。『献体してください。』と『家族墓地に納骨して下さい。』の2つに○がついていました。そういえば、少しでも医学の役に立つならと献体を希望し、問い合わせたら、意外にもいまは間に合っていると言われました。年齢を聞かれ、40代だというと、70過ぎてから申し込んで下さいと断られてしまいました。それで臓器提供をとカードをもらいに行ったのでした。でも、今は癌患者なので、臓器提供もできなくなってしまいました。
今回は『(土浦めぐみ教会の)チャペル・ピスガの納骨堂に納骨してください。』に○をつけました。父の遺骨があるところなのだから、分骨でもかまわないのでそうして欲しいと思いました。3年前には自分がピスガに納骨されることは不可能に近いと思っていたことですが、いまなら可能になります。きっと。
三浦綾子さんは『死は最後の大仕事』と述懐されました。そのときのために備えをしておくことの大切さを実感しています。年が明けたら、主人と子ども達、それぞれにあてた遺書も更新しようと思っています。
それから、クリスチャン・ペンクラブのHP、更新しました。先日行われた関東ブロックのクリスマス会で朗読したクリスマスページェントを掲載しました。背景、カットに苦心しました。是非ごらんください。
ある時、息子が言うのです。それだいいのかなあ?
そうですね。皆さんと最後の礼拝を捧げる葬儀は、私の願いだけではいけないのかもしれません。
祈りと熟慮中です。
わたしはキリスト教の葬儀ができれば、それは素晴らしい伝道になると思っています。