生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

うるわしき朝も

2015-07-12 15:37:56 | 日本クリスチャン・ペンクラブ
重い荷物を持ってホームと家を何往復もしていたら腰を痛め、疲れがピークに達しました。いくら近いといっても、歩いて8分かかります。自転車で往復するつもりでいたのですが、雨が続いたのでそういうわけにもいきません。4往復もすると1時間も歩くことになります。
家事は2倍になり、歩いて10分かかるスーパーに行って、自分の家の食材と母に頼まれたものを買って帰るとへとへとになっています。

わたしが倒れては大変と、主人と娘が協力してくれました。今は、ホームに泊まるのはやめて、訪れるのは一日一回にしています。

介護付き高齢者住宅なので、夜中のみ守りもしてくれます。

母は少しずつ生活に慣れてきました。まだ、食事は部屋に運んでもらっていますが、来週からは下の食堂で食べようかしらと言っています。

昨日は妹が車で母を我が家に連れてきてくれました。母が来るのは随分久しぶりです。前回は、ホームに入居申し込みに来た日だったので4月のはじめでした。

そのときは、元気でどんどん歩き、家具屋さんでソファーを頼み、ホームセンターでカーテンなど色々なものを買っていました。

それからたった3か月しかたっていないのに、我が家まではとうてい歩いて来れず、車椅子で来ました。2か月の入院ですっかり足が弱ってしまったのです。我が家のベッドが低いので泊まってもらうことができず、せめてお風呂に入ってもらうことにしました。我が家の浴槽は浅いのに足が上がらなくて、ひとりでは浴槽に入れませんでした。姪と娘が力を合わせて入れてくれました。

ホームや病院ではシャワーだけだったので、(ホームには介護風呂があるのですが、利用したくないと言っています)浴槽に入ったのも3か月ぶりです。母は満足しきった様子でした。

日本クリスチャン・ペンクラブ(JCP)のHP更新しました。わたしのエッセーも掲載しましたのでここをクリックしてください。

HPのどこに作品があるかわからないと言われた方がいましたので、↓に貼りつけます。


         うるわしき朝も

わたしは生まれてから18歳になるまでキリスト教に触れたことがないと思っていた。ところが、4歳から触れていたのだ。幼稚園で初めて覚えた歌が讃美歌だった。

うるわしき朝も/しずかなる夜も/食べ物着物を/くださる神様/(教会福音讃美歌500)。朝礼で毎日うたっていたその曲が讃美歌だと知ったのは、ずっと後になってからだ。幼稚園でお祈りした覚えも聖書の話を聞いた覚えもない。キリスト教の幼稚園ではなかったはずなのになぜ讃美歌をうたっていたのだろう……。

後に、園長先生のお母さまがクリスチャンだったことがわかった。お婆ちゃん先生と呼ばれていた小柄な着物姿の先生だ。姿勢を正し、大きな口を開けてきれいな声でうたっておられた。
うるわしき朝って、どんな朝なんだろう。食べ物や着るものをくださる神様って、どんな方なんだろうと、子ども心に思っていた。

『生れてからずっと食べ物、着物を与え続けてくださる神様がおられる』素直にそう思えたのは、この歌が心にしみ込んでいたからではないだろうか。天国でお婆ちゃん先生に会ったら、ありがとうと言いたい。

                                  


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