生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

脳の奥底まで

2015-12-02 17:08:57 | 日本クリスチャン・ペンクラブ
先週の土曜日は、お茶の水で行われた日本クリスチャン・ペンクラブのクリスマス会に出席しました。
ずっと母のことで忙しくてお休みしていました。半年ぶりのペンクラブです。なつかしい皆様のお顔をみて、我が家に帰ったような気がしました。

いつもペンクラブの集まりに行くときは、三鷹の実家に一泊してから行っていました。
母は、わたしが行くのを楽しみにしていて、行くたびに「次のペンクラブはいつなの?」と聞いて、カレンダーに嬉しそうに印をつけていました。

あかし文章が書けると、ペンクラブに提出する前に母に読んでもらいました。母はいつも批評をしてくれました。ときには厳しく、ときには褒めてくれました。母のためにと張り切って書いていました。

御茶ノ水に行くのに東京駅から中央線に乗ったら、そのまま三鷹へ行ってみたいという衝動に駆られました。家はまだ取り壊されておらず、そのままになっていると近所の人から聞いていました。家に行けば、母がコーヒーを入れて待っていてくれるのではないか……と思いました。

でも、御茶ノ水で降りました。三鷹に行ったら辛くなることがわかっていたからです。
先日、実家の玄関と縁側が内側に動いて、家の中に入れなくなっている夢を見ました。

実家がなくなってしまうなど想像もしていませんでした。それより、母が地上にいなくなってしまうことはあり得ないような気がしていたのです。
でも、確かに母は天国にいて、必ず再会できるのです。

クリスチャン・ペンクラブでは「脳と言語」という題で興味深いお話を聞きました。脳の各部で働きが違うことは以前から知っていましたが、縁上回という部分が、書くことによって鍛えられて密度が高くなってくることは知りませんでした。それは科学的に証明されているのだそうです。

漢字と平仮名を記憶しておく場所が違うそうで、手で書かないと、どんどん漢字を忘れていくと聞いて、最近簡単な漢字さえ書けなくなっているのは手書きをしないからだ……と反省しました。

スマホやPCの画面で読むと情報は入ってきますが、感動が少ないと聞きました。紙の本で読むほうが感動して脳の奥が震えるのだそうです。
脳の奥は、心の領域です。

少なくとも聖書は紙の本で読みたいと思っています。

紙の本を手でめくって触感を確かめ、匂いを嗅ぎ、線を引いたりするほうが、み言葉が脳の奥にしみこんでいくのですね。
あかし文章を書いて、読んだ人の脳の奥底まで届かせることができたらどんなに嬉しいことでしょう。

聖書の言葉
みことばは、あなたの近くにある。あなたの口にあり、あなたの心にある。(ローマ10:8)


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2 コメント

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Unknown (melody)
2015-12-03 17:26:33
私の母も1ヶ月前に召天しました。その直後より今のがいなくなった寂しさを感じています。
女性としてもクリスチヤンとしても尊敬する母だったので、これからは母の生かされ
方を見習って歩んでいきます。実家はもうないですが、父が「わが国籍は天にあり」と言っていたので、
再会できる希望をもって神様に導かれながら、生かされたいと思っています。
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melodyさんへ (文香)
2015-12-04 17:04:38
そうだったのですか・・・・・・。お寂しいことでしょう。

お父様もお母様もクリスチャンだったのですね。

>わが国籍は天にあり
アーメンです。

melodyさんのうえに神様からの慰めがありますように。
返信する

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