昨日の続きです。
救済とは何のことでしょう?
それは、魂の救いです。人間の肉体が死を迎えたとき、神様は新しいからだを用意し、天国で永遠に生きられようにしてくださいます。このことが「救い」です。つまり、神様は、罪のために滅びようとしている人間に永遠のいのちを与えて下さろうとしているのです。
どういう方法で与えられるのでしょう。
旧約聖書の時代は、礼拝をするとき、神様にいけにえをささげていました。祭司が動物を殺して祭壇のうえで動物を焼くのです。
ローマ6章23節に「罪から来る報酬は死です。」と書かれています。
罪を犯したら、死ななければならないので、動物を身代わりにして殺していました。そうすれば、罪を犯しても死ななくて済むということです。でも、それは不完全でした。
旧約聖書のレビ記には、このいけにえをささげるやり方が、こと細かく書かれています。なぜこんなに同じようなことが詳しく繰り返し書かれているんだろう……と、読んでいてうんざりする人もいるでしょう。でも、それは大切なことでした。
後にイエス・キリストが人類の罪のために十字架に架けられて身代わりの死を遂げる意味の大きさ、深さをあらわしているのだと思います。
「罪から来る報酬は死です。」の次に「しかし、神の下さる賜物は、私たちの主キリスト。イエスにある永遠のいのちです。」と書かれています。
さて、救い主、イエス様が生まれるのは、アダムとエバの時代から何千年もたってからでした。その間に神様は何度も救い主がイスラエル人の中から生まれることを知らせています。預言者といって神様の言葉を伝える人が時代時代で与えられ、聖書にしるしてています。
たとえば、旧約聖書イザヤ書9:6には「ひとりのみどりごが、私たちのために生まれる。ひとりの男の子が、私たちに与えられる。」と書かれていますが、これはイエス様誕生の約700年前に書かれたものです。
そして、ついに救い主が誕生するのです。
クリスマスの物語は誰でも知っていると思っていたら、友人に「クリスマスって、イエスキリストが死んだ日? それとも生まれた日?」
と聞かれてびっくりしました。もちろん生まれた日です。12月25日となっていますが、実際の日にちは明らかではありません。
でも、寒い夜だったような気がします。ユダヤの人たちは、旧約聖書(当時は巻物)をよく読んでいました。父親が家族に読み聞かせたり、子どもたちに暗唱させたりしていたようです。
なので、ユダヤ人の多くは救い主が生まれるのを待ち望んでいました。でも、いつ生まれるかは誰も知りませんでした。
救い主がいつか誕生することを知っていても、神さまのひとり子がひとりの貧しい娘のお腹に与えられ、しかも家畜小屋で生まれるなんて、誰が想像したでしょうか。神様の子どもだから王宮で生まれ、ふかふかのベッドに寝かされるのだろうと思った人が多かったでしょう。
つづく

↑ここをクリックしてください。そうすると、より多くの方がこのブログを読んでくださるようになります。