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生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

サマースクーリングの恵み(3)

2011-07-09 11:55:22 | お茶の水聖書学院
今年のサマースクーリングについて書くのは今日で最後になります。今日はフリータイムのときのことを書きます。
サマースクーリングは朝の7時からの礼拝で始まって、夜8時半まで、びっしりのスケジュールでしたが、2日目の午後はフリータイムでした。

観光に出かける方、近くを散策される方、同窓会に出られる方、部屋で休む方とそれぞれでした。
F先生から、通信の学生で卒業研究やレポートの書き方等について質問がある人はこの時間に来るように言われました。

わたしは卒業研究の取り組み方がわからなかったので、この機会にぜひ教えていただきたいと思ってF先生のところへ行きました。

卒業は1年以上先になる予定ですが、早くも卒業研究の準備をするように言われ、テーマは決めたもののどのようなアプローチをしたらよいか悩んでいました。
質問といっても、何を質問したらよいかわからない段階でしたが、とにかくアドヴァイスを求めて行きました。

すると、具体的なことを丁寧に教えていただいて、何をどのように調べたらよいのかわかり、ほっとしました。本当に貴重な時間でした。


それが終わって部屋に戻ろうとしていると、同室の方に出会い、
「いまから内村鑑三の石の教会と白糸の滝に行くのでご一緒しませんか」と誘われました。

内村鑑三と聞いて、ぜひ行きたいと思いました。でも、車に分乗して行くので、行く人はあらかじめ申し込んでいるようでした。

わたしは申し込んでいなかったのであきらめようとしていると、「ひとりぐらい増えても乗れるかもしれないから、集合場所まで行きましょう」と言われ、わたしは皆さんから少し離れた場所に立っていました。

すると、「15人まで車に乗れるのですが、あなたは16人目ですので……」と申し訳なさそうに言われました。
ちょっとがっかりしましたが、神様が部屋で休むように言っておられるのだなと思って部屋に引き返しました。

しばらくして、同室の人が三階の部屋まで来て、「もう一台車出してもらえることになったので、一緒に行きましょう」と言って下さったのです。
部屋は集合場所の玄関から遠く、エレベーターもなく、階段を何段も上ったところにあるのに、息を切らして迎えに来て下さいました。

わたしは、感激して胸がいっぱいになりました。もう一台車を出してくださったのもわたしを乗せるためだったようです。

行く資格のない者が無償で資格を与えられました……。ここでも神様の愛を実感しました。

上の写真は内村鑑三の石の教会です。オーガニック建築で、自然の一部になったような何物にもしばられない自由を意味する建物なのだそうです。礼拝堂は撮影禁止だったので写真が撮れなかったのが残念ですが、とてもすてきでした。



資料館には内村鑑三自筆の書がありました。




最後にもうひとつおまけの恵みを書きます。

3日目の昼食時に講師の先生の向かいの席に座り、個人的にお話しする機会が与えられました。
「祈りは神様への請求書よりも領収書が多くなければならない」とお話ししてくださいました。講義の中で言い忘れたそうで、同じテーブルの者だけが聞くことができた言葉でした。
請求書とは、神様に願い事を訴えること。領収書とは、いただいた恵みを思い出し、感謝することです。

あっという間の3日間でした。わたしは、たくさんの領収書を携えて日常に戻ってきました。

                 おわり



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