
小笠原(日)本塁打・打点2冠

斉藤和(ソ)投手部門タイトル独占

マイケル中村(日)39セーブ王

元ヘルパー準詐欺事件「女性の心神耗弱」争点

盛岡地裁で本日初公判

高齢化社会に潜む問題点を浮き彫りにした事件の真相解明の場は法定に移る。(地元紙より)

昨年岩手県でこの事件・問題が発覚してもあまり話題・問題化されず、対応策も決め手に欠き、ついに法定の場にきた感があります。この事件の真相究明は大切ですが、この事件が投げかけた波紋は大きく、教訓にするべき点が多々あると思います。
特に岩手県はじめ関係行政、福祉・介護団体、専門家集団、関係者の皆様方にセーフティネットの対策検討をお願いしたい思いです

。

公判での争点が2つあります。
①O被告の犯行時(2004年5月11日から2004年12月20日まで)、被害者女性は判断能力や財産管理能力が著しく低下した「心神耗弱状態」だったか?
②O被告は、被害者女性が心神耗弱であることを知りながら犯行しようとする意思があったか?

つきつめると、
①は、O被告の犯行時、女性は認知症で判断力や財産管理能力が著しく低下した「心神耗弱状態」だったか

。
②は、O被告は、女性が心神耗弱状態にあることを知って犯行に及ぼうとしたのか

。に絞り込まれます。

検察側は医師の鑑定などから女性が心神耗弱状態だったことを主張。O被告の弁護人は鑑定の信用性自体を問題にするなど、双方の主張は多岐にわたる。
「公判」は”証人尋問”が主体。双方の主張を女性の親族や鑑定・診察した医師、周辺でかかわりのあった人物の供述をもとに立証、反証する形で進むとみられる。
証人尋問には現時点で20人を予定。年内に10回の公判が予定されている。判決は来年春ごろになる見込み。

介護に従事するヘルパーが、その職を悪用し、認知症で判断能力の低下した高齢者に近づき、約1億円以上の現金を騙し取ったとして準詐欺事件に発展。福祉・介護に関わる者として常識を超えた事件である。成年後見制度を推進する立場の者としても許しがたい行為である

。しかし、現実に岩手県盛岡市で発覚した事件である。O被告が逮捕時から一貫して犯行を否認しており、起訴事実を否認して長期になり法廷の場に持ち込まれてきた。その真意は何か、介護の報酬と言い切る根拠は何か、全く知らなかった、もらったものだ。との発言が気になる。一般人の金銭感覚を超越した金額が「取引」された実態も知りたい。いろいろと関心の高い事件である。本日初公判、NHK18:10”おばんです”、めんこいテレビ”mitスーパー”でもニュース放映される。