Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

5連勝で首位浮上(36節京都戦)

2018-10-08 01:00:57 | マッチレポート18’
きたぞ5連勝、そして残り6試合のタイミングで首位浮上だぁぁぁぁぁ!!!!

しかし5連勝ってJ3で優勝決めた時のラスト5以来かな。


試合前に心の中では「絶対に勝てる」と思っていたけど、前の日から上位クラブがボロボロと勝ち点を落としていく様子を見ていて、「これがプレッシャーなのかな」とも思い始めていた。だから思っていたよりも難しい試合になったなというのが正直な感想なんだけど、そのプレッシャーをはねのけた選手たちの力強さを賞賛したい。


こんなにもチームとしての力の差がありながら、最後はヒヤヒヤもんで逃げ切るような試合になることに若干のモヤモヤを感じずにはいられないんだけど、これがサッカーにおける「個」というものだと自分を納得させるという作業を試合後に何度か繰り返して、いまはスッキリと受け入れている。闘莉王の使い方には賛否両論あるんだろうけど、京都はもう一度「パンドラの箱」を開けてしまったわけだから、このままやり続けるしかないんだろうね。前半38分頃に我々のパスワークで軽くプレスを外された後に膝に手をついて休んでる姿を見て、思わずニヤニヤしちゃったよね。よそのことだからどうでもいいけど、カイオの1トップの下に小屋松、仙頭、岩崎の橘三羽ガラス並べたらどれだけ面白いか。その後ろで重廣が支えるとか最高と言い切っても過言じゃないくらいなのにね。「落ちひん」そうなのだけは良かったね。今日の大分と京都で最も差があったのは「FWによるプレスバックの質」。「行け」と言われるからとりあえず追いかけるFWと、本気でボール奪取にいき、そして何度も奪い切るFW。どっちがどっちとは言わないけど、明確にして決定的な差があった。


カイオの先制ゴールについてはシュートをほめるしかないかなというところだけど、時間が早かったのが不幸中の幸い。自分もそう思ったくらいだから選手たちもそうだったと思うけど、「十分取り返せる」雰囲気だった。それがその後の猛攻へと繋がった。13年シーズンを最後に大分を去った圭介が久しぶりに大銀ドームに帰ってくるとなれば、ネタ的には「背中達也」を期待しちゃうわけだけど、まさかまさか、も一つついでにまさかそれが実現するとはね。同点の喜びと苦笑いのちょうど間くらいの感情で中途半端に喜んでたわけですよ。圭介については、室蘭まで行ってプロデビュー戦を見たから今でも他人事じゃなく、頑張ってほしいと思ってる。さんぺーのニアのシュートを片手で止めたセーブとか、ボールへの反応は素晴らしいから、キック死ぬほど練習してルーキーにレギュラー取られんなよ。しかしコテと圭介ってどっちも大分でプロキャリアをスタートさせてるけど、いじられキャラ風の圭介とクールなコテのイメージで何となくそう思えないけど、圭介の方が1つ先輩なんだよな。そんなイメージが全くない。


2点目は美しかった。しかし一つ聞きたいんですが、あの伊佐のイニエスタばりのラストパスは本当にミスなんでしょうか。ゴール直後に息子に、「今の伊佐のパス見たか、軸足の前じゃなくて後ろを通しただろ!あっち通したらディフェンダーは対処のしようがないんだよ!素晴らしいパスだ!」って興奮気味に解説しちゃってたんですけど。伊佐選手、うそでもいいから「あのパスは狙った」と言ってください。ワタクシが息子に対して父親としての威厳を死守するには、あれがミスであってはならないんです。だって今日もアナタは素晴らしいプレーの連続だったじゃないですか。あんな素晴らしいプレーを出来る選手だったら、「あのパスは狙った」はずだ。絶対そうだ。そうに違いない。真実は本人のみぞ知ることだけど、とにかく2試合連続のアシストおめでとうございます。


そしてコテがドッピエッタ。夏まではシステムについてアレやコレやと盛んに論じられてきたわけだけど、最近はコテの存在とプレースタイルによってもはや「3-4-3」でも「3-5-2」でもどっちでもよくなってしまった印象だ。個人的な見方としては3センター気味なら誰か1人がもっと前線に絡んでほしいと思っていた。まさに今日の2点目のように。それと今日も圧倒的にボールを保持していたわけだけど、どこから崩そうかとペナルティエリアの外側をパスがゆっくりと回っている時に「中の枚数が少ないな」と感じてると、大体の場合でコテがスーと密集に入っていく。こういうところがコテが「気の利くプレーヤー」と呼ばれる所以かなと思う。万能補修部品なんて言い方は失礼だと思うけど、本当に足りてないところにスーと入っていく。


今日もゴールシーンに岩田智輝が絡んだ。これまで走力は申し分ないものの、「あとはクロス、本当にクロス」とラストパスの精度に課題があったのがここ1〜2年の岩田智輝。しかし讃岐戦の藤本へのドンピシャクロス、今日の決勝ゴールの前の縦パスとその課題の精度がグングンと改善してきている。確かに今日も何本もほんの少しだけズレるというクロスはあった。でもそれはそれだけ多くのチャンスに絡んでることの裏返しと捉えたい。こじつけになるかもしれないけど、今日のイサスタで「クロス合わせてほしかったら、もっとご飯連れてけ」と大胆に言い放てるメンタリティこそ岩田智輝の魅力であり、成長だ。


片野坂さんのカード使いも今日は冴えた。なかなか試合が決めきれない中で、今日は選手交代が遅めだなと思ってた。しかし京都がレンゾ・ロペスを切ったと同時に岡野を投入した片野坂さん。なるほど、相手の出方を待っていたのかと納得。そして地味に効いたのが那須川の投入。最後数分の交代で時間稼ぎかなと思ってたけど、その残り数分だけで多分3回はハイボールの競り合いがあって、その全てでファールをもらうかはね返すかで全勝だったはず。冒頭にも書いたけど、こんなんで試合を振り出しに戻されるのは納得出来んと思いながら、ロングボールの連続に祈るような気持ちで見ていたわけだけど、決して高さ勝負の仕事が本業でないにも関わらず地味にいい仕事をした那須川はもっと評価されていい。イサスタで伊佐の言ってる「助かりました」はそこそこ本音だと思う。


ということで5連勝で満を持して首位浮上。個人的には未消化試合全てで勝ち点3がつくわけじゃないんだから、ご丁寧に「暫定」なんて付ける必要ないと思ってる。堂々とオレたちが首位。日程に余裕がなく週中に試合をこなさなきゃならない他でもない町田自身がそう感じてると思うよ。そして次節からいよいよ「勝負の4連戦」がスタート。いきなり自動昇格圏を賭けた町田との直接対決。ずっと言い続けてるけど、この試合は伊佐に期待してる。山の上にあるロケーションが野生の本能を呼び覚ますのか、とにかく「野津田が大好物」。去年は途中出場のリーグ戦と天皇杯の2試合で3ゴール2アシストと大暴れ。野津田ではないけど、今季のホームでの対戦でも序盤に深津を退場に追い込み早々に試合を決定づけ、そして最後にはゴールも決めた。次節はこれまでと試合の重みが格段に違うけど、必ずやってくれると信じてる。
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