Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

立ち上がれ、伊佐耕平!(37節町田戦)

2018-10-14 23:39:04 | マッチレポート18’

町田はサイバーエージェントの傘下に入ってお金持ちになったらまずスタジアムの時計を買ってもらってください。試合時間が見えない席があるスタジアムとかマジ終わってるから。しかし町田もいつまでもお客さん少ないね。


この試合のキープレイヤーは伊佐になるとずっと言い続けてきた。そしてその通りになった。町田は町田のままで、大分は大分のままだった。だから伊佐がキープレイヤーとなる試合の流れは必然だった。そしてキープレイヤーとなった伊佐が決定機を2つ続けて外したことで町田に勝ち点3が入ることとなった。厳しい言い方になるけど、伊佐の決定機逸がこの試合の趨勢を分けたことは間違いない。1本は仕方ないにしても、2本外したらダメだ。そしてその後取り返したのなら話は別だけど。それも出来なかった。伊佐が決めていれば勝っていた。本人もそれは痛感していると思うけど、伊佐が決めていれば勝っていた。そういう試合だった。



試合前のアップの時に町田の相馬監督はピッチレベルに出てきて、大分の練習をずっと見ていた。それはそれは嫌らしい目つきで食い入るように見ていた。ギリギリまで相手を徹底的に分析してやろうというその姿勢を「ちょっと嫌だな」と感じたし、そしてそれは後半からの町田の修正に見事に表れたと思う。最後はベロカルの個に屈した形となったけど、後半キックオフからセカンドボールの回収率が劇的に落ちて明らかに押し込まれ続けた状況を片野坂さんはどう打開するつもりだったんだろうか。答えは「我慢」だったんだろうか。自分もスタンドではそうだと思っていた。どこかで町田の圧力は弱まるはずだし、もう少しの辛抱だと思ってた。でも結局は一度も押し返すことのないままにベロカルの個に屈した。そしてそれが決勝点となった。スローイン1本でやられるマルちゃんの淡白すぎる守備にも多いに問題はあるけど、それは今に始まったことじゃない。片野坂さんがあの20分くらいの苦しい状況をどう考えていたのか知りたい。


片野坂さんは練習場では本当に素晴らしい指揮官なんだろうと思う。自分の信じたやり方を辛抱強く落とし込み、そして求心力も保ち続けている。それは3年目の今季にこうやって花を開こうとしていることが何よりの証左だ。ただスタジアムでちょっとクセのある相手指揮官との駆け引きになると少し見劣りする感があるのは否めない。あまりにも愚直すぎるというか、正攻法すぎるというか。これも度々言ってるけど、だからこその自動昇格なんだ。トリッキーな化かし合いが横行するプレーオフのような試合にオレたちの大事な指揮官を引っ張り出しちゃダメだ。オレたちの指揮官が素晴らしいということを証明するために自動昇格しかないんだ。このサッカーを信じて昇格したいと思ったわけだから、たった1つの敗戦くらいで心折られてたまるか。


前半のスッカスカのライン裏をズッタズタのボッコボコにされても45分は手を入れようとしない相馬監督からも少々の狂気を感じるわけだけど、現代サッカーにおいてCK等のセットプレーをチャンスと捉えず、ただのリスタートとしてしか考えていない片野坂さんからも狂気を感じる。ごっちゃんも宮阪もスタメンから外れるようになって期待感のあるキッカーがいなくなった大分のCKやFKから得点のニオイは消え失せている。自陣でほんのわずかな接触でファールを取られただけなのに、「入るかも」という期待感のあるチャンスに全てしてくる町田とはそこが決定的に違う。さらにセットプレーがストロングポイントという対戦相手のスカウティングを逆手に取るサインプレーで劣勢の試合であっさりと先制してしまうそのスタイルには「幅と奥行き」を感じる。選手の物理的な立ち位置では「幅と奥行き」のないサッカーを展開するのに、監督の思考の中では「幅と奥行き」を感じるサッカーを展開している。もう残りたったの5試合だけど、やっぱり今日の試合は今季ここまで感じてきたプレッシャーとは1つも2つもレベルが違ってたように思う。選手もそう感じてたんじゃないかな。それがこの後も続くわけで、そんなヒリヒリとした状態で相手のわずかなスキでも手繰りよせるような戦い方をしなければならないのに、大事なセットプレーを「捨て」同然に扱ってるのはどうかと思う。試合前のアップで宮阪のFK練習を見てたけど、狙っているところへの精度がやっぱりすごい。別に「宮阪を使え」ということが言いたいわけではないんだけど、今日の試合を観てて、大事に崩してギリギリのところで町田が体を投げ出してCKになってもそこで攻撃が終了したも同然の大分と、まだ何も攻め込んでない場所でちょっとしたファールをもらっただけでチャンスにしてしまう町田との格差に少しの理不尽さを感じたから。まあ、でももう今さら遅いか。


伊佐、馬場、伊佐、コテでホームの時と同様に町田が立て直す前に前半で試合を決めておけば良かっただけの試合だったと思ってる。もっと平時の試合であれば、伊佐が決め切れなかった部分を周りで取り返してやればいいだけの話で、それだけの得点力もあるチームだ。だけど、今はもう平時じゃない。可能性のあるチーム全てが目の色を変えて昇格を掴み取りにきている「有事」だ。あれだけの決定機で決め切れなかったら、そりゃ相手も勝たしてくれない。優しい言葉で擁護するつもりはないし、次節からもう出場機会もないかもしれない。でもオレは最後まで信じる。残り5試合、もっともっと苦しい局面がやってくるはず。その時にこの試合を帳消しにする、そしてチームを救う、J1昇格を決めるゴールを決めてくれ。立ち上がれ、伊佐耕平!


そしてまたソワソワする1週間が始まる。とりあえず町田をボロボロの状態にしておいたから、中2日のホームゲームだし、頼むよ山口さん。




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